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角田裕毅が米国GPスプリントで7位入賞を果たすもGP予選で13位に沈み、走路妨害をしたローソンとガスリーに激怒(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅が米国GPスプリントで7位入賞を果たすもGP予選で13位に沈み、走路妨害をしたローソンとガスリーに激怒(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「おい!アイツ何やってんだ」「故意に邪魔しているぞ」角田裕毅がスプリント7位入賞も米国GP予選で13番手に沈みローソンとアルピーヌの走路妨害に「本当にイライラする」と激怒

 F1の今季第19戦、米国GPのスプリント決勝と公式予選が18日(日本時間19日)、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、来季の去就決定が今月末に迫るレッドブルの角田裕毅(25)がスプリント決勝で7位入賞を果たした。1周目の多重クラッシュを回避した間に、18番手から7番手へ浮上した角田は「リスクを冒した結果だ」と笑顔を見せたが、公式予選では2回目(Q2)の13番手で敗退。姉妹チーム・レーシングブルズのリアム・ローソン(23、ニュージーランド)と、アルピーヌのピエール・ガスリー(29、フランス)に走路を妨害されたとして怒りを爆発させた。

 ローソンのスロー走行を疑う

 スプリントで7位入賞を果たした喜びが一気に吹き飛んだ。
 カットラインぎりぎりの15番手で1回目(Q1)を通過した公式予選。2回目(Q2)のファーストアタックでも1分33秒466と思うようにタイムを伸ばせず、13番手に甘んじていた角田が無線を介して怒りを爆発させた。
「ローソンは故意に僕を邪魔している。コーナーでわざと遅く前を走っていた」
 姉妹チーム・レーシングブルズのドライバーに走路を妨害されたとして、角田は胸中に募らせたイライラを吐き出した。これを受けた担当レースエンジニアのリチャード・ウッド氏は角田を諭すような口調でこう返すだけだった。
「ああ、11コーナーでそれを見たよ」
 しかし、最後まで13番手から浮上できず、上位10台による3回目(Q3)へ進めなかった公式予選後。F1公式サイトが伝えたフラッシュインタビューで、ローソンとの一件を問われた角田は、公の場でローソンを激しく非難した。
「いつも通りだ。(ローソンとは)何かしら問題が起こる。わざと何かをするんだ。そう、アイツのせいだ。本当にクソみたいだ」
 F1公式サイト側の配慮からか。角田がローソンの名前に言及した箇所には「ピー音」がかぶせられるほど過激な表現が口を突いた。
 非難されたローソンのフラッシュインタビューも、同じくF1公式サイトが伝えている。
「彼(角田)が何を言っているのか、僕にはさっぱりわからない。ただ、このコースの渋滞は常に厄介な問題だ。昨日のスプリント予選のターン2でも酷く影響を受けた。どこにいれば彼の前を走れたのか見当もつかないが、まあそういうこともあるよ」
 公式予選前に行われたスプリント決勝で、角田は笑顔を満開にしていた。
 前日のスプリント予選1回目(SQ1)で敗退。18番グリッドからスタートした角田は、1周目の第1コーナーで発生した多重クラッシュを、大きくインを突く大胆なコース取りで回避。その間に7番手へジャンプアップし、1周5.513kmのコースを19周する決勝をそのままの順位で終えて2ポイントを獲得した。
 F1公式サイトは「リスクを冒した甲斐があった」と、満足そうに決勝を振り返る角田のフラッシュインタビューを伝えている。
「第1コーナーで前のマシンを、アウト側からブレーキングゾーンで抜いたのが非常に良かった。しかし、そこでフロントウィングに問題が生じた。ニコ(・ヒュルケンベルグ)のフロントウィングを引っかけたまま半周ほど走らざるを得なかった。だからこそポイントを獲得できて満足しているし、長い目で見ればパフォーマンスは全体的に良かった。公式予選ではクリーンに走ることが必要だ」
 しかし、事態は公式予選で一変した。しかも火花を散らし合ったローソンとの間には、米国GPを前にして因縁が生じていた。
 スプリント決勝を制し、公式予選でもポールポジションを獲得したエース、マックス・フェルスタッペン(28、オランダ)以外は、レッドブル及びレーシングブルズは来季のシートがまだ確定していない。
 ただ、サマーブレイク中に角田とレッドブルが協議。その中で設定された今月下旬のデッドラインを前に、センセーショナルな活躍を演じているレーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(21、フランス)の昇格は規定路線とされている。

 

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