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日本シリーズはパの本拠地から開幕
日本シリーズはパの本拠地から開幕

なぜ?今日開幕の日本Sで阪神絶対有利説が多勢を占める中で球界大御所は「4勝3敗でソフトバンク」と意外な予想

 CSファイナルステージでも開幕を任された村上は横浜DeNAを5回無失点に抑えたが、毎回走者を背負い、100球以上の球数を要してアップアップの状態だった。落ちない変化球も目立った。
 第2戦に先発した才木も、5回6安打3失点と安定感がなかった。第3戦を任された高橋遥人が、8回一死までノーノーの快投を見せたが、エース2枚の不調を広岡氏は問題視した。
 さらに「ソフトバンクは新庄に追い詰められ、緊張感のある戦いを勝ち切ったことでチームに勢いと自信がついた。阪神は3連勝で決めてきたが、短期決戦では、こうやって苦労したチームの方が勢いに乗るもんだ」と分析した。
 また「阪神はソフトバンクには日本選手権で勝てていないだろう。交流戦でも負け越している」と付け加えた。
 阪神は、星野仙一監督が率いた2003年に現ソフトバンクのダイエーと日本シリーズで相まみえたが、3勝4敗で敗れた。今回と同じく福岡からスタート。ビジターで連敗して甲子園で3連勝して王手をかけたが、再びビジターで連敗するという“内弁慶シリーズ”だった。
 和田豊監督が指揮を執った2014年にはリーグ優勝は逃したが、CSで“下刻上”。ソフトバンクと対戦し開幕戦に勝った後に4連敗した。阪神にとってソフトバンクは過去2度、超えられなかった宿敵でもある。
 また6月の交流戦では、いずれも接戦だったが1勝2敗と負け越した。 
 初戦はモイネロに6回で1得点。延長10回にもつれこむ激戦となったが、及川が石塚綜一郎に決勝打を許した。第2戦は大竹が6回途中まで無失点、桐敷、及川、ネルソン、岩崎とつないで3-0の完封リレーで勝利。第3戦は伊原が4回につかまり、松本晴からソフトバンクベンチが繰り出した6投手の前に5安打1得点だった。広岡氏が指摘するように「ソフトバンクの投手陣を打てずに」負けているのだ。
 両チームの公式サイトによると、小久保監督は「月曜まで(ファイターズとの)熾烈な戦いだったので…その勢いのままいけそうで比較的落ち着いています。勝ち切るためには我々の戦いにもっていくことが一番大事。今年中盤以降活躍した、藤井・松本裕・杉山で締めくくるのがホークスの野球だったのでこの形にもっていけるように。泣いても笑ってもあと一週間で終わり。ここまできたら選手を信じ切って、みんなヘトヘトでも力を振り絞って戦うと思うので最後日本一になれたらと思います」と意気込みを語り、藤川監督も笑顔でこう心境を口にしている。
「目の前にある目標をしっかりと見据えながら毎日準備をする。ビジターゲーム。乗り込むことにワクワクするチームに仕上げてますから、本当にワクワクしかない。明日が待ち遠しいです」
 プレーボールは午後6時30分だ。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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