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角田裕毅はピットインの陣営のミスによるタイムロスが響きメキシコGPは11位に終わる(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅はピットインの陣営のミスによるタイムロスが響きメキシコGPは11位に終わる(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「確実に奪えたポイントを捨ててしまった」角田裕毅が陣営ミスによるピットインのタイムロスで11位に終わり悔しさにじませる…シート争いのハジャーとローソンを上回ったことだけが救い?!

 その後はピアストリ、さらに後方のハースのエステバン・オコン(29、フランス)と激しい攻防を展開。他車のピットインもあって27周目には4番手につけ、3番手を走っていたエースのマックス・フェルスタッペン(28、オランダ)に続いた。
 しかし、その後はミディアムタイヤの限界もあって徐々に順位を下げていく中で、陣営の信じられないミスが起こった。フラッシュインタビューで今後につながる収穫を問われた角田は、ポンティブな言葉とミスへの恨み節とを答えの中に同居させている。
「ただただ進歩を続けて、いろいろと学び続けるだけだ。それが僕の仕事だからね。それでも、こうした状況でポイントを取り逃がすのは悔しい。今日は7番手か8番手で確実に獲得できたはずなのに。どちらにせよ本当に悔しいよ」
 今季でレッドブルとの契約が満了を迎える角田は、8月のサマーブレイク中に来季の去就に関してチーム首脳と協議。後半戦の内容と結果で判断する方針で合意した中で、モータースポーツアドバイザーを務める重鎮ヘルムート・マルコ氏(82、オーストリア)は、今回のメキシコGPを最終期限に来季のオーダーを発表する考えを示していた。
 その間、再開初戦のオランダGPで3位に入って自身初の表彰台に立つなど、存在感を強めるハジャーの「来季の昇格内定」を報じるメディアもあった。しかし、第17戦のアゼルバイジャンGPの6位入賞から角田が盛り返し、米国GPでも7位に入賞した状況を受けて、マルコ氏と、ローラン・メキース代表(48、フランス)が“Xデー”を先延ばしにする可能性を示唆していた。
 いずれにしても、目の前のレースで最大限のアピールを続けていくしかない角田にとって、11位に終わったメキシコGP決勝は不完全燃焼に終わった。
ただハジャーは最終的に13位でフィニッシュし、来季のレーシングブルズのシートを角田と争うとも予想されるリアム・ローソン(23、ニュージーランド)に至っては5周目でリタイア。ライバル達を上回ったことだけがかすかな救いだろう。
 今季のF1も残りわずか4戦。11月7日に開幕する次戦のブラジルGPまでインターバルが設けられている中で、メキース代表は来季のドライバー陣容に関して「何らかのコメントは発表する予定だ」としている。どのタイミングで、何が発表されるのか。角田にとって気の休まらない日々が始まることになる。

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