角田裕毅は2024年にレッドブルに移籍できるのか?(Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅は2024年にレッドブルに移籍できるのか?(Getty Images / Red Bull Content Pool)

F1角田裕毅は2024年にレッドブルへ移籍できるのか…結果を求められる勝負の4年目

  F1アルファタウリ(2024年の新チーム名は未定)の角田裕毅(23)にとって、F1ドライバーとして4年目となる2024年は、過去の3年間とは異なるステージで戦う一年になるだろう。それは、角田が置かれている状況がこれまでと異なっているからだ。

 ダメなら5年間はない…厳しいシーズン

 

 まず、角田にはこれまで、ある猶予が与えられていた。
 現代のF1は、マシンが非常に複雑で、かつオフシーズンのテスト日数が以前よりも限られている(2024年は3日間しかなく、1台のマシンを2人のドライバーで共有するため、実質1日半しか走行できない)ため、新人ドライバーに不利な環境となっている。
 2023年までアルファタウリでチーム代表を務めていたフランツ・トストも、こう語っていた。
「現在のF1で、ルーキーが活躍するためには3年は必要だ」
 そのトストのチームで1年目から2年目にかけて、重要な場面で何度かミスを犯した角田。それでも、トストが温かい目で角田を見守り続け、3年目も角田を起用し続けたのは、そんな背景があったからだと考えられる。
 そして、角田は3年目となった2023年に、与えられたラストチャンスを生かし、2年目まで以上に大きな成長を果たした。
 シーズンを通して、ほとんどのグランプリでチームメートを上回る走りを披露すると、シーズン終盤のアメリカGPでは自身初となるファステストラップ(レース中の最速タイム)を記録。最終戦のアブダビGPではレース中に初めてラップリーダーとなっただけでなく、そのレースで最も印象的であったドライバーを視聴者がインターネット投票で選ぶドライバー・オブ・ザ・デーにも選出された。
 しかし、ルーキーが活躍するために必要な3年間は終わった。
 4年目となる2024年の角田にチームが期待することは、角田が成長するために費やした3年間という投資に見合うだけの、結果となる。
 その結果とは、具体的に言えば、予選でチームメートを上回ることであり、レースではミスを最小限にとどめて、チームメートよりも多くのポイントを獲得することだ。
 それを実現するために角田に求められることは、これまで以上に冷静な判断力となる。2023年に角田は大きく成長したものの、ミスがなかったわけではない。メキシコGPでは7番手を走っていたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)をオーバーテイクしようとして、接触。ポイント圏外でレースを終えた。
「あれは、確実に8位でフィニッシュすべきレースでした。今後はシチュエーション・コントロールをもっとうまくやりたい」(角田)
 レースにはアクシデントは付きものだが、そのリスクを負ってでもチャレンジすべきかどうかは状況次第だ。例えば、11番手(0点)を走行していて10番手(1点)を狙うのなら、リスクはないから、チャレンジすべきだが、あのとき、角田は8番手(4点)を走行していて、7番手(6点)を狙ってオーバーテイクを仕掛けた。うまく行けば2点多く取れるが、失敗すると4点を失う。つまりリスクのほうが大きい。

 

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