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角田裕毅の来季去就決定が先送りされた理由が判明(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅の来季去就決定が先送りされた理由が判明(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

衝撃!角田裕毅のレッドブル来季去就決定が先送りされた理由は「賞金約76億5000万円のかかるコンストラクターズ選手権の2位狙いにモチベーションを維持させるため」だった

 レッドブルが角田裕毅(25)の去就を含めた来季陣容の決定を先送りにした背景にコンストラクターズ選手権で獲得する賞金が関係していると英国メディアが指摘した。所属ドライバーの獲得ポイントの合計で争われる同選手権で、現在4位のレッドブルが目標の2位を逃せば3800万ポンド(約76億5000万円)もの損失が生じるため、カギを握る角田のモチベーションを高く維持させるために、先のメキシコGP後に発表する方針を変更したという。また、別の英国メディアはレッドブルの来季陣容が、12月5日開幕の今季最終戦・アブダビGP前に発表されると報じた。

 12月のアブダビGP前に来季布陣を発表

レッドブルの方針変更の背景に賞金が絡んでいた。
 当初は今月下旬に決定するとしていた来季の陣容に関して、レッドブルのローラン・メキース代表(48、フランス)は、前戦のメキシコGP後に、12月5日に開幕する今季最終戦のアブダビGPまで先送りにすると発表した。
 チームのモータースポーツアドバイザーを努める重鎮ヘルムート・マルコ氏(82、オーストリア)がかねてから示唆していた方針変更を正式に認めたものだが、理由のひとつに今季限りでレッドブルとの契約が満了を迎える角田の存在が関係していると、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』が伝えた。
「レッドブルは従来の方針通りメキシコGP後に角田の退団を発表した場合、3800万ポンド(約76億5000万円)もの損失を被る恐れがあると懸念している。今季のコンストラクターズ選手権で4位につけるレッドブルは現在、2位のフェラーリ及び3位のメルセデスと僅差での競り合いを演じている。残り4戦となった状況で、レッドブルはコンストラクターズ選手権でカギを握る角田のモチベーションを高く維持させたいと考えている。仮に目標にすえる2位を逃し、4位のままでフィニッシュした場合、獲得する賞金額で3800万ポンドもの差額が生じるからだ」
 コンストラクターズ選手権は、所属するドライバーの獲得ポイントの合計で争われる。すでにマクラーレンが713ポイントを獲得し、独走で連覇を達成している。だが、2位以下の争いは熾烈で、2位のフェラーリが356ポイント、3位のメルセデスが355ポイント、4位のレッドブルが346ポイントとなっている。
 今季のレッドブルは絶対的エース、マックス・フェルスタッペン(28、オランダ)の5年連続ドライバーズ王者獲得と、2年ぶりにコンストラクターズ王者を奪回する目標を掲げていた。しかし、マクラーレンのオスカー・ピアストリ(24、豪州)が優勝7回、ランド・ノリス(25、英国)が同6回をマークしてきた中でコンストラクターズ王者奪回を早々に断念。目標を2位に切り替えていた。

 

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