え?大谷翔平の“伝説球”にウソ発見器?!
ドジャースの大谷翔平(31)がブリュワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で成し遂げた1試合3本塁打&6回10奪三振無失点の偉業の記念球を巡って意外な展開が生まれた。3本のうち、2本目の“場外弾”の真贋が不明とされていたが、オークション側が拾ったと主張する人物をウソ発見器にかけて本物と認定したのだ。米サイト「ジ・アスレチック」などが伝えたもの。最大200万ドル(約3億円)の値で落札される見込みだという。

469フィート(約143メートル)の特大弾の落札価格は3億円?!
大谷伝説はまだ終わらない。ワールドシリーズを制覇したドジャースのポストシーズンの戦いの中で記憶に刻まれるのが、大谷がブリュワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦の「リアル二刀流」でやってのけた3本塁打&6回10奪三振無失点の偉業だ。ポストシーズンどころか、レギュラーシーズンを含めてもメジャー史上初。
その3本のホームランボールの行方が気になるが公認されたのは、1回の先頭打者ホームランと、7回にバックスクリーンの左に放り込んだ3本目。2本目は、右中間のパビリオンの屋根の上を越えていった469フィート(約143メートル)の場外弾で、USAトゥデイ紙によると、ロサンゼルス在住の26歳のカルロ・メンドーサ氏が「場外の茂みの中から回収した」と名乗り出たが、公認はされななかった。
彼はその時、外野の裏にあるフードコートでメキシコのファストフードであるナチョスを食べていたという。ボールを見つけた瞬間の証拠映像はなく、ドジャースの広報担当のスティーブ・ブレナー氏は、その主張に懐疑的だった。
だが、そのボールが正式な記念球と認められ11月5日にSCPオークションの秋季プレミアロットとして出品された。
開始価格は20万ドル(約3000万円)。米サイト「ジ・アスレチック」がその背景にあった驚愕の経緯を伝えた。
SCPの最高執行責任者のマイク・キーズ氏の説明によると、場外弾をゲットした経緯をメンドーサ氏はこう明かしたという。
「彼は本当に呆然としていました。彼はナチョスの売店の席に座っていたんです。テレビがあって、歓声が聞こえてきた。顔を上げたらボールがすぐそばにバウンドしてきて、すぐに取りに行ったんです。脚をひどく擦りむいたそうですが、周囲の誰も彼がボールを取るまで何が起きているのか分かっていなかった。奪い合いになると思って飛び込んだのに、誰も来なかった。まるで宝くじを引き当てたようなものだった」
このボールの飛距離はポストシーズン歴代5位となる469フィート(約143メートル)と認定された。その後、フードコートとの境目のコンコースにさっそく記念のプレートが設置されている。
メンドーサ氏は、ドジャースタジアムのスタッフに頼み、そのボールに「10月17日」の青インクスタンプを押してもらった。さらにファン向けのコレクションブック「MLBパスポート」に、その場で来場スタンプを押してもらい、証明の補強を行った。

