大谷翔平がリーグ優勝決定シリーズの第4戦で放った3本塁打の記念球が3億円?(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
大谷翔平がリーグ優勝決定シリーズの第4戦で放った3本塁打の記念球が3億円?(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

え?大谷翔平の“伝説球”にウソ発見器?!

 そしてメンドーサ氏は、すぐにボールを持った記念写真を撮り、その試合で大谷の3本目のホームランボールを手にしたカリフォルニア州サンタフェ・スプリングス在住の35歳のボクシングコーチであるデイビッド・フローレス氏と一緒に記念写真を撮っている。
 だが、これだけでは、このボールが本物である証明にはならない。
 通常の場合、MLBの公式認証スタッフがその場で試合使用球を確認し、改ざん防止ステッカーを貼付するが、この打球はあまりに遠くまで飛び、スタジアム外に出てしまったため、公式認証が行えなかったという。そのためドジャースの広報担当が、このボールの真贋に疑念を抱いたのだ。
 SCPは、このボールの真偽をハッキリさせるためにいくつかの特別な手順を踏んだ。まずメンドーサ氏に公証付きの宣誓書を書かせ、さらにウソ発見器による検査を受けさせたというのだ。結果、メンドーサ氏はポリグラフ検査に合格、SCPは本物と認定して、今回オークションに出品した。
 SCPは、これまでも、フレディ・フリーマンが昨年のヤンキースとのワールドシリーズ第1戦で放ったサヨナラ満塁弾のボールを156万ドル(約2億4000万円)。バリー・ボンズの通算756号ホームランボールを75万2467ドル20セント(約1億1500万円)で落札させた実績がある。SCPによると、大谷のこのボールの落札価格は100万から200万ドル(約1億5000万円から3億円)と見込まれている。
 すでにMLB公式オークションでは、大谷が10月28日のブルージェイズとのワールドシリーズの第4戦で初めて奪った三振のボール(1回一死ブラディミール・ゲレーロJr.から)が17万5010ドル(約2700万円)で落札されている。
 ちなみに過去最も高額で落札されたホームランボールは、大谷が2024年9月19日に達成した「50―50」の第50号。米オークションハウス「ゴールディン」の競売にかけられ、台湾の企業に最終的に439万2000ドル(約6億7000万円?)で落札されている。
 SCPは、今回のオークションで、大谷のボールに加えて、ドジャースがワールドシリーズ第7戦で世界一連覇を決めた試合でのミゲル・ロハスの9回一死からの同点本塁打のボール、延長11回にウィル・スミスが放った勝ち越し本塁打のボールの2つも出品する予定だという。
 大谷の伝説の場外弾の入札締め切りは11月22日。いったいいくらで落札されるのだろうか

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