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角田裕毅だけでなくフェルスタッペンも…レッドブル勢がサンパウロGP公式予選で揃って惨敗(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅だけでなくフェルスタッペンも…レッドブル勢がサンパウロGP公式予選で揃って惨敗(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

なぜだ?レッドブル勢全滅「チームとして何か間違ったことをした」角田裕毅の“最下位”19番手だけでなエースのフェルスタッペンまで16番手のQ1敗退にショック隠せず

 

 公式予選での上位グリッド獲得を狙う上で、スプリント決勝を有益なデータ収集にあてた。しかし、あえて結果を度外視した代償は大惨事とも言える結果を招いた。英国のモータースポーツ専門メディア『RACEFANS.NET』は、公式予選後に「誰もこのような結果を望んでいない」と切り出したメキース代表のコメントを伝えている。
「今週末を迎えて以来、チームはマシンに大きな不満を抱いてきた。練習セッションを皮切りにスプリント予選、そしてスプリント決勝を通じてドライバーたちが苦戦する姿を目の当たりにしてきた。勝利のために戦えないところにいた彼らとマシンをより良い場所に導き、グループとして戦えるようにするために、公式予選を前にいくつかのリスクを冒して、セッティングを大胆に変更した」
 ぶっつけ本番でのセッティングを変更する大きな賭けは裏目に出た。
同代表はさらにこう言及した。
「微調整と呼べるものではないレベルの変更だったが、残念ながら考えていたものとは明らかに逆の方向へ進んでしまった。リスクを冒すときには代償を支払う場合もある。常に思い通りに進むとは限らない。これが私たちレッドブルのやり方であり、傷ついてしまった今は辛いかもしれないが、この状況から学び、再び改善していくしかない」
 フェルスタッペンはスプリント決勝でも4位に終わっている。優勝したのはドライバーズランキングで首位を快走しているマクラーレンのランド・ノリス(25、英国)で、ランキング3位からの大逆転を狙うフェルスタッペンとのポイント差は、スプリント決勝前の「36」から「39」へ広がってしまった。
 一連のセッティング変更は、フェルスタッペンを勝たせるための賭けでもあり、もちろん角田のマシンも対象になる。その中で望んだラップを刻めなかったという思いを抱いたからこそ角田も「チームとして何か間違ったこと」と言及したのだろう。
 角田とレッドブルの契約は今季限りで満了を迎える。10月下旬に発表される予定だった角田の去就を含めた来季の陣容発表が来月5日の最終戦のアブダビGP前まで延期された。今回のサンパウロGPは来季の逆転残留を手にするために重要なレースだったがいきなりつまずき、スプリントでのポイント獲得はならず決勝は19番グリッドからのスタートとなった。
一方で、角田に代わってレッドブル昇格の最有力候補とされる姉妹チーム・レーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(21、フランス)は、Q3へ進出して堂々の5番グリッドを獲得した。ハジャーが昇格した場合、角田にはレーシングブルズ復帰しか道はないが、そのシートを争うリアム・ローソン(23、ニュージーランド)も同じくQ3へ進出して7番グリッドを獲得した。崖っぷちの角田が逆襲を誓うサンパウロGP決勝は、日本時間10日午前2時にスタート予定だ。

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