ドジャースが今オフにトレードで狙う可能性のあるガーディアンズのスティーブン・クワン(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
ドジャースが目論むトレード戦略…狙うのは“超目玉”カイル・タッカーのFA補強ではなくコンタクト率の高い“守備の達人”スティーブン・クワンのトレードによる獲得?!
ポストシーズンの戦いで露呈したのが、外野手の弱さだ。「9番・センター」アンディ・パヘスが大不振で“逆シリーズ男”となった。昨年オフに1700万ドル(約26億円)の単年契約でジャイアンツからFAで獲得したマイケル・コンフォートは、打率.199、12本塁打に終わり、ポストシーズンのロスターからは外され、今オフにリリースされた。
まだキケ・ヘルナンデスの再契約も明らかになっていないが、キケ、テオスカー・ヘルナンデスに続くもう一人の外野手補強はワールドシリーズ3連覇のためには重要なテーマなのだ。
ドジャース専門サイトの「ドジャースウエイ」はこう解説した。
「クワンとタッカーはいずれも簡単には取れない。外野手を必要とする資金力のある球団は、タッカーに群がるだろうし他球団の提示に傾く可能性も十分ある。クワンについても複数の獲得希望球団が現れるだろうが、全ての球団がドジャースほどのプロスペクトの選手層を持っているわけではない。クワンとタッカーは“どちらか一方”という状況のようだ。もしトレードがまとまらなければ、タッカーの獲得に本腰を入れ、タッカーを契約で口説けなければクワン獲得に向けてさらに良い条件を提示することになる。問題は“どちらを取れるか”ではなく“どちらを先に口説けるか”だ。ドジャースには、ほぼ無制限の予算があり、MLBでも屈指のファームシステムを持っているため、どちらを取るにしても資金的にも人的にも十分な余力がある」
CBSスポーツによると若手野手では捕手のダルトン・ラッシング、内野手のアレックス・フリ―ランドらがトレードの交換要員だという。
今オフのドジャースの補強の動きに注目が集まる。
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