「彼らは一線を越えてしまった」大谷翔平がパドレス前監督にだけ「挨拶をしない」衝撃事実の暴露を巡って両軍ファンが米SNSで罵り合いを繰り広げて大炎上騒ぎ!
礼儀正しさで知られるドジャースの大谷翔平(31)が、唯一挨拶をしない監督が、今オフに電撃退任したパドレスのマイク・シルト前監督(57)であることをドジャースの実況アナのスティーブン・ネルソン氏(36)がESPNの番組内で暴露した問題が米SNS上で大炎上騒ぎを巻き起こした。6月に“報復死球”を受けた後から大谷が取った行動だが、「大谷の敬意を失いシルトは辞めたんだ」「彼の挨拶なんていらない」など、両軍ファンが罵り合い、中立ファンも参戦するなど、大論争に発展した。
スアレスからの報復死球が発端
大谷の行動のすべてを見てきたドジャース実況アナの“ある暴露”が米SNSで大騒動を巻き起こした。「ESPN・LA」のドジャースの今シーズンを振り返る番組にレジェンドのオーレル・ハーシュハイザー氏、ロサンゼルスタイムズ紙のブレイク・ハリス記者と共に出演したネルソン氏が、こう明かしたのだ。
「皆さんが気付いているかどうかわかりませんが、大谷は毎試合、第1打席に立つ時、相手チームのベンチに向かってヘルメットの縁を触って一礼をするのです。でもそれをやめたチーム、監督がひとつだけあります。それはパドレスのマイク・シルト監督です」
大谷は、毎試合、最初の打席に入る際に、必ず球審だけでなく、相手ベンチにも、監督や主力選手へ目を合わせてヘルメットのつばを触り笑顔で挨拶をする。その行為からファンや関係者の間では「野球界で最も礼儀正しい男」として知られている。
だが、シルト前監督にだけはある時からその挨拶をしなくなった。
ネルソン氏がこう続けた。
「ドジャースタジアムでの試合でスアレスが彼の背中に100マイル(約161キロ)の死球をぶつけてからです。その時大谷は怒り狂う自軍のベンチに向かって『落ち着いて、出て来るなよ。自分は大丈夫』とジェスチャーし、その後のオールスター戦では(ぶつけた)スアレスに笑顔さえ見せて、品位を持って話をしていました。ですが、そのシリーズ後、もう試合前の挨拶はしなくなったのです」
事件が起きたのは6月19日(日本時間20日)の本拠地でのパドレス戦。9回にドジャースのジャック・リトルがパドレスの看板打者の一人、フェルナンド・タティスJr.の右手首に死球を当てたことで両軍がベンチを飛び出す乱闘騒ぎとなりシルト監督と、デイブ・ロバーツ監督が揃って退場処分を受けた。さらにその裏9回二死三塁から今度は大谷が、パドレスの守護神で元阪神でプレーしていたロベルト・スアレスに報復死球を背中に受けたのだ。この際に大谷は飛び出そうとしている自軍のベンチを手で制し、パドレスのベンチに近づき談笑するなどして“本物の乱闘”となる危機を食い止めた。当時、その紳士的行動が話題となり称賛を受けていた。のちにメジャー機構はスアレスの大谷への死球を故意死球と認定して2試合の出場停止処分を下している。
ネルソン氏がその後の大谷の心境をこう読み解いた。
「大谷にとって敬意とは互いに示し合うことなのでしょう。でも、(パドレスが)その一線を越えたことに気づいたんです。この件について何も語りませんし今後も決して口を開かないでしょうが、その後に挨拶をしなくなったこと自体がすべてを物語っていると思います」

