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前田健太の楽天入団が決定(写真はタイガース時代、AP/アフロ)
前田健太の楽天入団が決定(写真はタイガース時代、AP/アフロ)

恨み節?!「必要ないと判断された事に悔しい気持ちもありますが…」楽天入団決定の前田健太が復帰オファーをくれなかった古巣の広島に異例の長文メッセージ

 楽天は26日、前デトロイト・タイガースの前田健太(37)と契約合意したことを発表した。前田は、自身のSNSで「チームの為に自分の全てを捧げるつもりです」と決意表明をする一方で、古巣の広島からオファーが届かなかったことを含めて復帰を心待ちにしていたカープファンへ異例のメッセージを発信した。

 「自分の実力不足の為オファーは届きませんでした」

 巨人など複数球団の争奪戦となったマエケンが選んだ復帰先は楽天だった。前田が自らのインスタグラムに投稿した長文によると「GMの石井(一久)さんとお話させていただく中で、とても嬉しくありがたいお言葉をたくさんいただき入団を決意しました」という。
 石井GMが何を言ったかは不明だが、マエケンと同じくドジャースでプレーしたこともあるGMの“殺し文句”が心に刺さったようだ。
 楽天の今季チーム防御率はオリックスと共にリーグ4位タイの3.37。先発で勝ち頭は、古謝の7勝で、2桁を勝った投手も、規定投球回数をクリアした投手もゼロ。エースとして期待された早川が怪我などでわずか2勝に留まり、9月に肩のクリーニング手術を行ったため、開幕に間に合うかどうかも微妙な状況で先発のテコ入れが急務だった。
 前田の日本球界復帰は11年ぶり。メジャーでは9シーズンを投げ、防御率4.20を記録し、1000イニングには届かなかったが、キャリア最初の4シーズンを過ごしたドジャースでは1年目に16勝を挙げてリーグ優勝に貢献。その後、ツインズを経て2024年からタイガースと2年2400万ドル(約37億4000万円)で契約を結んだが、米サイト「トレード・ルーマーズ」によると「球速低下がホームラン問題を引き起こし2024年に防御率6.09という大打撃を受けた」。さらに「今季序盤はブルペン起用されたが良い結果を得られず、タイガースが5月初旬に解雇。これが彼のMLBキャリアの終わりを意味した」という。
 前田は、その後、カブスとヤンキースのトリプルAで20試合に先発し防御率5.40だった。平均球速は約145キロ。決して余力を残しての凱旋ではなく、不安がないわけではない。それでも日米通算165勝を誇る前田の先発としての投球術に対する楽天の期待は大きい。
 インスタの中で、前田は「チームの為に自分の全てを捧げるつもりです。チームの為に腕を振りたいと思っております」と決意表明。
 入団会見で話すことがなくなるからと、楽天については多くを書かなかった。より多くの文字数を使って綴ったのが、2006年のドラフトでPL学園から1位で入団して以来、9年間世話になった古巣カープへの思いだった。

 

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