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角田裕毅のレッドブル退団及び来季のF1シート喪失が決定的となった(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅のレッドブル退団及び来季のF1シート喪失が決定的となった(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「数か月前から計画されていた」正式発表前に角田裕毅のレッドブル退団&レーシングブルズ復帰無しが決定的で来季F1シート喪失へ…複数海外報道…リザーブ兼テストドライバーの可能性残るも

 レッドブルの角田裕毅(25)の今季限り退団が決定的となった。レッドブル及び姉妹チームであるレーシングブルズの来季陣容が今日2日に発表されるが、正式発表を前に複数の海外メディアが、角田の退団とレーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(21、フランス)の昇格が決定的となったことを報じた。またレーシングブルズのシートはリアム・ローソン(23、ニュージーランド)がキープし、アービッド・リンドブラッド(18、英国)が昇格し、角田は来季F1での活躍舞台を失うことになるとも伝えられた。ただ一部メディアは角田がレッドブルのリザーブ兼テストドライバーとして契約する可能性を報じた。

 レーシングブルズも角田復帰よりローソン残留を選択

 運命の日を前にして、チーム内ではすでに決定が下されていたようだ。今日2日に正式発表されるレッドブル及び姉妹チームのレーシングブルズの来季陣容に関して、オランダ紙の『De Telegraaf』がその詳細をスクープ。角田が契約満了に伴ってレッドブルを退団し、さらにレーシングブルズにも残れずに来季のF1シートを失うと報じ、これを複数の海外メディアが確実な情報として一斉に後追いした。
 クリスチャン・ホーナー前代表(52、英国)の電撃解雇など、レッドブルに関する報道をリードしてきた『De Telegraaf』は、次のように伝えた。
「カタールGP決勝でマックス・フェルスタッペンが勝利した直後に、レッドブル代表のローラン・メキース、上級顧問のヘルムート・マルコ、さらに親会社レッドブルGmbHのCEOオリバー・ミンツラフによるトップ会談がドーハで行われた。メキースは火曜日に来季ラインナップを発表すると明かしただけだったが、すでに残留が決まっているフェルスタッペンの新たなチームメイトとして、ハジャーの昇格が正式に確認された。これは驚く決定ではなく、数カ月前から計画されていた」
 角田は不振のローソンに代わり、4月の第3戦日本GPからレッドブルに昇格した。だが、前半戦のハンガリーGPまで最高位が9位と結果を残せず、サマーブレイク期間中に後半戦の内容と結果で去就を決定することで合意。オランダGPで9位、アゼルバイジャンGPで6位に入るなどして、10月下旬に発表される予定だった来季布陣が先延ばしになった。しかし角田はメキシコGPから3戦連続で入賞圏外に終わり結果を残せなかった。対照的にハジャーはオランダGPで3位に入り表彰台に上がるなどドライバーズ選手権で角田の15位よりも上の10位にランキングされている。
 角田の退団及びハジャーの昇格に関しては、これまでも複数の海外メディアが報じてきた。角田自身もカタールGP前に「実際のところはメディアのみなさんと同じ理解だ」と、レッドブルのシート喪失を覚悟しているかのようなコメントを残していた。
 同紙はさらに角田がレーシングブルズにも復帰できないと報じた。
「ローソンはレーシングブルズに残留して、ジュニアドライバーから昇格する18歳のリンドブラッドのチームメイトになる。姉妹チームにも居場所を得られない角田裕毅は、自動的に来季のF1シートを失うことになる」
 神童として将来を嘱望されるリンドブラッドの来季昇格も、これまでに何度も報じられてきた。残されたレーシングブルズのシートを角田とローソンが争う構図となり、最終的にローソンが選ばれた。

 

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