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アブダビGP前のメディアデーで角田裕毅がリザーブ兼テストドライバー降格の舞台裏を赤裸々に明かした(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
アブダビGP前のメディアデーで角田裕毅がリザーブ兼テストドライバー降格の舞台裏を赤裸々に明かした(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「失望したし腹が立った」角田裕毅がレッドブル“降格”の舞台裏を赤裸々に明かす…「他チームからオファーがあったが契約上交渉すら許されなかった」

 しかし、最終的にレッドブルの来季シートをハジャーが獲得。期待のアービッド・リンドブラッド(18、英国)がF2から昇格するレーシングブルズには、角田と最後まで一騎打ちを繰り広げた末にローソンの残留が決まった。
 リザーブ兼テストドライバーへの降格を受け入れた角田は、来季はチームに動向しレッドブル及びレーシングブルズのドライバーが病気や怪我をした場合の代役出場に備える。同時進行で主にシミュレーターなどを駆使してマシンの開発テストやデータ解析を担当。F1の最前線に留まりながら、各チームのドライバーに契約満了が相次ぎ、大シャッフルが予想される2027年での復帰を目指すことになる。
 2020年限りでレッドブルのシートを喪失し翌年は角田と同じくリザーブ兼テストドライバーへ降格しながらも2022年にウィリアムズで復帰し、今季のドライバーズランキングで8位につけるアレクサンダー・アルボン(29、タイ)のエールを、米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』が伝えた。
「裕毅は非常に才能のあるドライバーだし、彼には必ずF1で居場所がある。彼は2021年の僕と似た状況にいるし、その意味でもチャンスはある。僕の感覚はちょっとアジア贔屓になりがちだけど、それでも彼が再びF1に戻ってくる姿を見たい」
 5年間守ってきたF1でのシートを失う来季へ。英国のF1専門メディア『PLANETF1.COM』によると角田は早くもモチベーションを高めている。
「キャリアで初めてレースから離れる来季は、異なる視点、異なる目線でレースを見られる点で実は本当に楽しみにしている。全体像をより把握でき、ドライバー同士のコミュニケーションも見られる。今までは想像もできなかった多くのことを学べるかもしれない、という点にワクワクしている。そして可能な限りこの状況を生かして、機会が訪れたときには確実に(F1のシートを)つかみ取るつもりだ」
 今日5日に開幕するアブダビGPでレッドブル最後のレースが待つ。角田の思いは、逆転での5年連続ドライバーズ王者獲得を狙うフェルスタッペンをアシストし、有終の美を飾ること。フリー走行1回目(FP1)はリンドブラッドが代わりに出走するが、角田は、日本時間22時のフリー走行2回目(FP2)から“出陣”する。

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