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角田裕毅の“ラストラン”フリー走行2回目は17番手に終わる(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅の“ラストラン”フリー走行2回目は17番手に終わる(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「今季最悪のセッションのひとつだ」角田裕毅が“ラストラン”のFP2で17番手に沈み困惑…リンドブラッドもFP1惨敗でファンはSNSで激怒…メキース代表は来季途中昇格の可能性を示唆

 レース中の無線では「グリップが本当に酷い。氷の上を走っているようだ。ラップの最初の方で大きくタイムを失っている」と不満を漏らしていた。ピットインでフロアが調整され、さらにフリー走行2回目までに作業が続けられたが、その問題は解消されていなかったのだ。
 ちなみに9人の若手のうちトップは、ハースのエステバン・オコンに代わって出走した平川亮で11番手、レーシングブルズのリアム・ローソンのマシンに乗った岩佐歩夢は17番手だった。
 リンドブラッドは10月下旬のメキシコGPでもフリー走行1回目に抜擢され、6番手のタイムを残して、レーシングブルズ昇格の声が強くなったが、この時はフェルスタッペンのマシンに乗って叩きだしたものだった。

 SNSでは、今回のリンドブラッドの15番手の惨敗と不満、そして角田も続けてグリップ不足に苦しみ17番手に終わった事態を受けて、レッドブルの角田来季降格の決断に対して怒りの声があがった。
「これが答え合わせだ。来年はハジャーが犠牲になるだろう。誰が乗っても遅いのはマシンのせいだ」
「問題は車であってドライバーではない」
「あの車が問題だったことが証明された。レッドブルの2番手ドライバーはプロジェクトの生贄みたいなものだ」

 これは角田の来季降格の是非を問う検証記事を掲載していた英専門サイト「Motor Sport」も指摘していた問題点だった。
「フェルスタッペンはチームのベンチマークであるため、新フロアや空力アップデートなど最新パーツを最初に受け取る。その結果、角田は古い仕様を数週間にわたり使わされる場面があった。さらにレッドブルのマシン哲学は、フェルスタッペンに最適化された挙動(鋭く、リアがややナーバスな特性)を重視。より穏やかなターンインを好む角田には扱いづらく絶対的な自信が求められる特性だった」
 角田ファンにしては、我慢のならない出来事だったのかもしれないが、もう振られた賽の目は、元には戻らない。
 角田は来季リザーブとしてフェルスタッペン、ハジャーが病気やケガなどで出走できない場合に備え、テストドライバーとして開発やデータ解析に協力しながら、ドライバーの大シャッフルが予測される2027年のF1復帰に向けて力を蓄えることになる。

 

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