箱根駅伝“黄金期”の青学大を倒すチームは現れるのか?
それでも1区の小河原がトップの國學院大と1分19秒差の16位でスタートすると、2区の飯田翔大(2年)が区間10位と好走。3区の宇田川瞬矢(4年)で8位に浮上して、4区の平松が5位まで順位を押し上げている。そして絶対エースの〝爆走〟を引き出した。
青学大は黒田、10000m27分台の宇田川、8区で3年連続の区間賞を獲得した塩出翔太、9区区間賞の佐藤有一。今回のVメンバー4人が卒業するも、2年生世代を軸に来季のチームも相当強い。箱根駅伝へのピーキングも考えると、2度目の4連覇に向けて視界は良好だ。はたして強すぎるアオガクを脅かすチームはあるのか。
今回、過去最高の2位に入った國學院大と前回11位から3位に急上昇した順大は面白い。國學院大は軸となる野中恒亨(3年)と辻原輝(3年)がいて、今回は5区の高石樹が区間4位、9区の野田顕臣が区間3位と1年生が主要区間で活躍。前田康弘監督も「前回3位、今回2位と来ているので、次は『優勝』を目指したい」と初優勝に向けて燃えている。
順大は今回のメンバーが9人残る。吉岡大翔(3年)が2区を好走して、復路では2年生トリオ(7区玉目陸、8区永原颯磨、10区山本悠)の活躍も光った。
それから注目したいのが早大と創価大だ。早大は「山の名探偵」と呼ばれる工藤慎作が最終学年を迎える。今回はルーキー鈴木琉胤が4区で区間賞を獲得して、9区の小平敦之(3年)も区間2位と大健闘した。加えて、全国高校駅伝1区で鈴木琉胤がマークした日本人最高記録を大幅更新する28分20秒で区間賞を獲得した増子陽太(学法石川高)、同2位の新妻遼己(西脇工)、同3位の本田桜二郎(鳥取城北高)という高校長距離界のBIG3が入学予定。彼らが先輩・鈴木クラスの活躍を見せれば、青学大に十分対抗できるだろう。
創価大は2区を1時間6分00秒の区間6位と好走したスティーブン・ムチーニ(3年)と6区で区間記録に1秒差と迫った小池莉希(3年)の区間で青学大を上回ることができる。さらに5000m13分台6人が入学予定で近未来が楽しみなチームだ。
青学大の〝黄金時代〟は続くのか。それとも〝シン・王者〟が誕生するのか。学生駅伝の進化は止まらない。
(文責・酒井政人/スポーツライター)

