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井上尚弥が明かした“引退後構想”「大橋会長の後を継ぎたい」発言の真意とは?…報じた海外メディアは誤解を招くような補足を

 大橋会長は、かつて日本プロボクシング協会の会長を務めていた。だが現在はセレス小林氏が協会会長で大橋会長はその職にない。まるで大橋会長が現在も協会の会長であるかのような補足は誤解を招くし、井上がまるで日本プロボクシング協会会長となることを引退後の目標としているようにも受け取れる。しかも、大橋会長はすでに大橋ジムの後継者として元3階級制覇王者で現在トレーナーの八重樫東氏を指名し、契約交渉の場にも同席させるなどジム経営のノウハウを伝授しつつある。
 DAZNの補足説明は不必要だろう。
 では井上の「大橋会長の後を継ぐ」発言の真意は何なのか。
 その答えを大橋会長が笑いながらこう明かしてくれた。
「大橋ジムの会長は八重樫。井上尚弥にはプロモーターとして後を継いでもらいたいんですよ。今はジムの経営、選手の育成、マッチメイク、興行までのすべてをいろんな方の協力をもらいながら僕がやっていますが、やはり興行を作るプロモーターとしての仕事は本来別にした方がいい。井上にはすでに世界的な顔があり影響力が大きい。そういう部分で日本のボクシング界の発展に力を発揮してもらいたいんだよね。もちろん僕は一切2人に口出しはしませんよ」
 大橋会長はそういう構想があることをすでに井上にも伝えていて、その意図も汲んだ上でモンスターはDAZNのインタビューに答えたのだ。
 世界では元6階級制覇王者のオスカー・デラホーヤが立ち上げた「ゴールデンボーイプロモーション」が有名。日本でも元3階級制覇王者の亀田興毅氏が「SAIKOU×LUSH」、元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏が「トレジャーボクシングプロモーション」を立ち上げるなどして興行を行っている。
 パウンド・フォー・パウンド1位復帰も見えているビッグネームの井上が、引退後に本格的にプロモーター業に乗り出せば、世界でも有数のプロモーターとして頭角を現す可能性はあるだろう。
 ただその時“ネクストモンスター”が日本ボクシング界に誕生しているかどうか。その意味で八重樫氏との二人三脚でパウンド・フォー・パウンドの上位にランクインするレベルのボクサーを育成することが引退後の使命になるのだろう。
 だが、井上が「大橋会長の後を継ぐ」のはまだ先の話。
 5月2日に東京ドームでの中谷とのスーパーファイト。その先には5階級制覇への挑戦となるフェザー級への挑戦、そしてリヤドのリング上で語ったスーパーフライ級のWBC、WBA、WBOの3団体統一王者、ジェシー“バム”ロドリゲス(米国)とのドリームマッチが待ち受けている。
(次回連載⑦へ続く/文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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