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ドジャースがカイル・タッカーの入団会見を行った。左はブランドン・ゴームズGM(写真・AP/アフロ)
ドジャースがカイル・タッカーの入団会見を行った。左はブランドン・ゴームズGM(写真・AP/アフロ)

「他球団オーナー達の怒りが爆発している」ドジャースのFA大物根こそぎ獲得“金満野球”に「何があってもサラリーキャップ導入」の声強まる…大物代理人は「すべては大谷翔平の恩恵」と反論

 今オフのFA市場の動きについて、選手会トップのトニー・クラーク氏は、賞賛の声明を出している。さらに明確にドジャースを擁護して、サラリーキャップ導入に反対を訴えているのが辣腕代理人で知られるスコット・ボラス氏だ。今オフもアストロズと契約した今井達也、ブルージェイズと契約した岡本和真をサポートした。
「ドジャースに制度上の問題は何もない。彼らは、大谷翔平という“MLBのアスタチン(極めて希少で短命な元素)”を獲得した恩恵を受けているにすぎない。大谷のようにエリート級のパフォーマンスと、年間約2億5000万ドル(約395億円)近い追加収益を生み出す存在は、歴史の中でもごく短い期間しか現れないんだ。しかも、大谷獲得のプロセスは、リーグ全体にとって公平で平等な機会のもとで行われた。この一時的で例外的な存在を理由に、MLBのシステムの根幹を変えるべきではない。リーグ成功の真の解決策は、安定性を確保し、放送権の価値を最大化することだ」
 ボラス氏はドジャースに選手が集まる理由が大谷の存在にあると分析。さらにサラリーキャップを導入する前にドジャースの資本力の原資となっている放送権ビジネスについて他球団も見習うべきだとの見方を示している。
 一方コミッショナーのロブ・マンフレッド氏は慎重な姿勢を貫いている。ニューヨークのラジオ局WFANのインタビューで「ドジャースという組織が、ビジネス面と競技面の両方で成し遂げてきたことは称賛に値する。しかも、彼らがやってきたことはすべてルールの範囲内。ドジャースを『大市場の悪役』と呼ぶかどうかは別として勝ち続けるチームはマーケットを動かす。ただ野球は非常に偶然性の高いスポーツ。あれほど多くのタイトルを連続して獲る可能性は決して高くない」と擁護。
 一方でこうした懸念も口にした。
「多くのファンから“彼らが動かせる資金力と、他球団の現実的に使える予算には大きな差があり公平な競争とは言い難い”との声が届いている。我々が向き合わなければならない問題だ」
 実際、SNSでは「ドジャースが野球を台無しにした」との声が多く見られる。
 同サイトは「最大の焦点はどららが先に折れるかだ。オーナー側は、ロックアウトにより2027年のレギュラーシーズンの試合が失われるような労使対立に突入しても、キャップ案を貫くのか。それとも、選手側が譲歩するのか。そのにらみ合いはどれほど長引くのか。両陣営とも強気の姿勢を示すだろうが、本当の行方が見えてくるのは土壇場(協定の期限の切れる12月前)になってからだろう」との見通しを記している。
 タッカーは21日(日本時間22日)ドジャースタジアムで入団会見を行った。背番号は「23」。デーブ・ロバーツ監督は「2番か3番かがしっくりくる」と注目のタッカーの打順についてそう語った。

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