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阪神の藤浪(左)とソフトバンクの千賀の本当と評価とは?
阪神の藤浪(左)とソフトバンクの千賀の本当と評価とは?

千賀に4年118億円の評価、藤浪はリリーフ起用に活路…米メディアの独自FAランキングで千賀が18位、藤浪が50位に滑り込み

ワールドシリーズ終了の5日後から交渉がOKとなる今オフのメジャーのフリーエージェント(FA)解禁を前に、米スポーツメディアの「ジ・アスレチック」が、FA選手の独自評価ランキングのトップ50を「2022―2023のFAトップ50」として発表。すでに海外FA権の書類を提出したソフトバンクの千賀滉大(29)が18位、ポスティング制度を利用してのメジャー挑戦を球団に容認された阪神の藤浪晋太郎(28)がギリギリの50位に入った。千賀には4年8000万ドル(約118億4000万円)以上のオファーがあると予想されているが、果たして…。

千賀の平均以下の制球力に疑念が持たれるが先発で通用」

 メジャーのFA市場解禁を前に今オフ日本からの挑戦が正式決定した千賀、藤浪への注目度がアメリカでも増してきた。
 「ジ・アスレチック」のキース・ロウ記者は、FA予定選手をランキング形式で独自評価。1位にはツインズの強打の名遊撃手カルロス・コレア(28)をリストアップ、大谷翔平とMVPを争っているヤンキースのアーロン・ジャッジ(30)は4位、投手のトップとしては、メッツのサイ・ヤング賞2度獲得の右腕ジェイコブ・デグロム(34)を8位とする中で、千賀を18位、藤浪を50位にランキングした。記事では千賀がこう紹介されている。
「千賀は、日本の今季のパシフィック・リーグで、防御率(1.94)が、日本で最高の投手である山本由伸(オリックス)に次いで2位、奪三振(156)は3位で、このシーズンの彼のスタッツで、おそらく最も悪い面となる四球率は8.6%で終えた。彼は100マイル(約161キロ)のフォーシームにプラスしてスプリッターを投げる。一方で彼のスライダーについては、“平均以下”、あるいは“平均よりわずか上”と評価が分かれる。そして少なくとも平均レベルだろうと思われるカーブもある」
 千賀は今季ソフトバンクで11勝6敗、防御率1.94の成績を残した。同記者は、100マイル級のストレートを“お化けフォーク”を評価したが、指摘されているように四球数49はワースト4位で制球面に苦しんだ。
 そして同記者は、千賀を18位に評価した理由をこう続けた。
「制球力が平均以下で(先発として)メジャーで(1試合で)打者を3度抑えるのに必要な能力に疑念がある。メジャーの先発が務まるのかどうかという点で評価に相違がある。だが、私は彼の決め球(フォーク)や試合後半まで球速を維持できる能力の観点からメジャーのキャリアを先発として始めることになるだろうと考えている。彼は深刻な足首の捻挫で2021年シーズンの約半分を欠場したが、東京五輪で復帰。決勝トーナメントで米国を相手に3回無失点だった。彼は制限のないFAで、(各球団が)成功するかどうかわからない平均点の投手よりも上の先発投手として評価をしているのであれば、4年8000万ドル(約118億4000万円)をオファーしなければ驚きだ」
 先発として契約され、4年8000万ドル(約118億4000万円)以上のオファーを勝ち取るのでないかという見通しを立てている。
 もう一人の注目投手の藤浪については、「藤浪は、この冬に阪神によってポスティングされるかもしれず、彼は千賀のような本当のFA選手ではなく、また予測される役割や、NPBでのこれまでのパフォーマンスを基準として考えると、千賀が得る金額ほどのオファーはないだろう」と分析した。

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