衝撃!メッツ主将のリンドーアやスター選手の欠場が相次ぐ優勝候補のプエルトリコがWBC撤退を検討…ドミニカ記者が報じる
プエルトリコは「野球が国民的スポーツ」とされている野球王国。
2013年は決勝でドミニカ共和国に敗れ、2017年も決勝で米国に敗れた。前大会の2023年は準々決勝でメキシコに逆転負けを喫したが、勝てば、準決勝で日本と対戦予定だった。
チームを率いるのは、2013年大会で日本を打ち破った際に司令塔を務めていたカリスマ的捕手のヤディナ・モリーナ氏。
2大会連続の監督で、今回は、さらにコーチングスタッフに米野球殿堂入りしている元マリナーズの“レジェンド”エドガー・マルティネス氏と、MVP2度のファン・ゴンザレス氏が加わった。
今オフにダイヤモンドバックスへトレードされた通算353発のノーラン・アレナド、昨季36本塁打のライリー・グリーン、ドジャースとのワールドシリーズで存在感を示したブルージェイズのジョージ・スプリンガーらの出場は決まっている。しかし、悲願の優勝へ負けることが許されないチームだけに、最強布陣が構築できないのであれば「出場辞退もやむなし」との検討を始めたのだろう。
プエルトルコはプールAでカナダ、キューバ、コロンビア、パナマと1次ラウンドを争うことになっている。
米国代表には、昨季MVPのヤンキースのアーロン・ジャッジや、同サイヤング賞のパイレーツのポール・スキーンズらの参加が決定していて話題となっている一方で保険が適用されずに欠場の決まったメジャーリーガーも少なくない。
メジャーリーグと選手会は、40人ロースターに登録されているすべての選手に対し、WBCで負傷しその結果レギュラーシーズンの試合を欠場した場合に備えて保険への加入を義務付けている。だがそれには審査があり、故障歴のある選手に関しては保険会社もリスクを考え、適用を認めない。2023年大会は、ドジャースのクレイトン・カーショーが出場を希望していたが、保険が認められず出場できなかった。
ただ過去には保険で球団と本人が救われた例がある。
2023年大会では、今オフにドジャースと大型契約を結び話題となった守護神のエドウィン・ディアスがプエルトリコ代表として出場したが、ドミニカ共和国戦後に喜んでジャンプしていた際に右膝に大怪我を負い、シーズンを全休、またベネズエラ代表だったアストロズのホセ・アルトゥーベも米国戦で死球を受けてシーズン序盤の43試合を欠場することになったが、年俸のすべてを保険でカバーされた。
それだけに保険会社も慎重で、今大会は保険を認めず出場が認めらず欠場となった選手が相次いでいる。
ベネズエラ代表では、そのアルトゥーベに加え、ドジャースのミゲル・ロハスも保険が認められずに欠場。またドジャースのフレディ・フリーマンもカナダ代表として出場しないことを表明している。
メジャーの高額選手をシーズン前の時期に真剣勝負させることのリスクと、それにより最強メンバーが揃わず“真の世界一決定戦”としての価値に疑問も浮かぶWBCの問題点が改めて浮き彫りになった。

