侍ジャパン30人決定も「大谷は100%の力を出せない。米国が本気を出してきたらかなわない」と球界重鎮がWBC連覇に警鐘鳴らす
2023年の前大会に出場した米国代表の野手は、ドジャースのムーキー・ベッツ、今オフにドジャースがと4年総額2億4000万ドル(約379億2000万円)で契約合意したカイル・タッカー、昨季2冠王のフィリーズのカイル・シュワーバー、当時メッツのピート・アロンソ、ロイヤルズのボビー・ウィットJr.、そして決勝戦での大谷との対戦が全米の注目を集めたエンゼルスのマイク・トラウトなどそうそうたるメンバーだった。しかし投手陣のレベルはガタっと落ちていた。
当時41歳の通算200勝投手のアダム・ウェインライトが一番のビッグネームでダイヤモンドバックスのメリル・ケリーがエース格。クローザーは2022年はメジャーで7位の33セーブのアストロズのライアン・プレスリーが務めていた。2022年のサイヤング賞を受賞したマーリンズのサンディ・アルカンタラはドミニカ共和国代表として出場したが、アストロズのジャスティン・バーランダー、最多勝のブレーブスのカイル・ライト、奪三振王のヤンキースのゲリット・コールらは出場していなかった。
だが、今回はすでにパイレーツのポール・スキーンズとタイガースのタリク・スクーバルという2025年のサイヤング賞コンビに、ジャイアンツのエースで、昨季15勝のローガン・ウェブの参加が決まっている。
スキーンズは全米ナンバーワン右腕。大谷は、ルーキーイヤーの初対決では、一発を御見舞いしてメジャーの洗礼を浴びせたが、昨季の対戦では、ピシャリと抑えられている。
野手も豪華だ。キャプテンはヤンキースのアーロン・ジャッジ。シュワーバー、マリナーズのカル・ローリーの2025年の両リーグの本塁打王コンビに、カブスのムードメーカーである“PCA”ことピート・クロウ・アームストロングや、ドジャースで4番も任され、ワールドシリーズの第7戦で決勝アーチを放った司令塔のウイル・スミスらが選出されている。広岡氏が「アメリカが本気になっている」との見解を示すのも納得だ。ちなみに米大手ブックメーカー「ドラフトキング」の優勝オッズは、トップがアメリカで2.10倍、次いで日本とドミニカ共和国が同じ4.7倍で続き、4位がプエルトリコの12倍、ベネズエラの16倍、メキシコの23倍、韓国の36倍となっている。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

