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“4回転の神”マリニンが五輪では28年ぶりとなる“バク宙”を投入したが鍵山に惨敗(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
“4回転の神”マリニンが五輪では28年ぶりとなる“バク宙”を投入したが鍵山に惨敗(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「マリニンは疲労で個人戦金メダルの可能性を損なうかも」米国“4回転の神”が予定変更で団体フリー出場決定…日本の団体逆転はピンチも鍵山優真が個人で金いける?!

 演技後、マリニンは「最初からトップになるつもりはなかった。この団体戦には、男子の個人戦に向けてエネルギーを温存するため、あえて自分の持っている力の50%しか出さなかった。計画通りだ」と、強がりにも聞こえる問題発言を残した。
 個人戦に備えて力をセーブしたはずなのに、さらにエネルギーが必要なフリーへの出場となると負担が増す。疲労の蓄積も懸念される。
 一方の鍵山は、団体戦のフリー起用は回避され、個人戦に向けて中2日の休養が取れる。
 前出のUSAトゥデイ紙は「マリニンのSPの不安定な演技は、いくらか懸念も生んでいる。1週間のうちに計4度の演技を行う点も重なり、疲労が影響し、男子シングルでの金メダル獲得の可能性を損なうのではないかという疑問も残っている」と指摘した。
 また米ニューズウィークも、マリニンにとって危険な選択であることをこう指摘した。
「層の厚いトップチームは一般的にエーススケーターを個人種目に集中させるため十分に休ませるが、マリニンは日曜夜(8日、日本時間9日)のミラノでの初の金メダル獲得を目指している。初出場のオリンピアンにこれほど多くのプレッシャーと労力を負わせるのはリスクの高い選択かもしれない。ただマリニンは“それがイタリアに来た目的だ”と語っている」
 またCBSニュースも「“クワッド・ゴッド(4回転の神)”の異名を持つマリニンにとって五輪の金メダル獲得(個人戦)への道は、どうやら簡単ではなさそうだ。それは(団体戦での)米国代表チームにとっても同じである」と報じている。
 個人戦のフリーのプログラムにマリニンが7つの4回転ジャンプを入れてきて、それをノーミスでこなせば鍵山は追いつけない。今季のグランプリシリーズではマリニンに歯が立たなかった。だが、ただでさえ4回転ジャンプには莫大なエネルギーが必要で肉体には大きな負担がのしかかる。マリニンが団体で、そのフリー演技に挑み、中1日で個人戦がスタートするとなると疲労の蓄積でミスを犯す可能性が高まったと見ることもできる。北京五輪銀メダリストの鍵山に五輪の大一番で金メダルを獲得するための力強い追い風が吹き始めた。

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