鍵山優真に敗れた“4回転の神”マリニンが「持っている力の50%しか出さなかった」の問題発言で代理人が慌てて「本気で言っていない」と火消しに回るドタバタ劇
前出のUSAトゥデイ紙によるとマリニンは「自分が望んでいたような完璧で理想的な100%の演技ではなかった。でも、今日自分自身に課した基準という意味では、達成できたと思う」と演技を振り返り、さらに説明を求められると、こう問題発言を残したのだ。
「最初からトップになるつもりはなかった。この団体戦には、男子の個人戦に向けてエネルギーを温存するため、あえて自分の持っている力の50%しか出さなかった。計画通りだ」
確かに難易度は落としていたが、2シーズン負け無しで初出場の五輪での金メダルが期待されている男子シングルの“前哨戦”で敗れたことに対してプライドが許さなかったのだろう。
ただ今季のグランプリファイナルのSPでもマリニンは108.77点の自己ベストを出した鍵山の後塵を拝している。鍵山に対しては「彼の演技に感動した。本人もすごく幸せそうで一瞬一瞬を心から楽しんでいるように見えた」とリスペクトの言葉を送った。
問題発言に慌てたのはマリニンをサポートする代理人だ。
USAトゥデイ紙の独占取材に対して代理人のアリ・ザカリアン氏は「彼は本気で言ったわけじゃない」と“言い訳”をして問題発言の火消しに回った。
「彼はこれから数日間の試合が待っているのでペース配分を考えているが、いつも全力を尽くしている。これはチェスの対局、チーム戦、そして男子の競技です。賢くなって長い一週間に備えておかないといけない」
異例のドタバタ劇だ。
鍵山は個人戦に向けてマリニンに絶好の先制パンチを与えることに成功した。
上位5か国に絞られたアイスダンスのフリーで吉田唄菜と森田真沙也組が5位に終わり、米国とは5ポイント差がついたが、何が起こるかわからない。米CBSニュースは、「“クワッド・ゴッド(4回転の神)”の異名を持つマリニンにとって五輪の金メダル獲得(個人戦)への道は、どうやら簡単ではなさそうだ。それは(団体戦での)米国代表チームにとっても同じである」と報じている。
団体戦の最終日は日本時間9日午前3時30分スタートだ。

