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鍵山優真がミスをしながらも1位のマリニンに5.09点差の2位につけた(写真:Raniero Corbelletti/アフロスポーツ)
鍵山優真がミスをしながらも1位のマリニンに5.09点差の2位につけた(写真:Raniero Corbelletti/アフロスポーツ)

「鍵山が再びマリニンを倒す軌道に乗っている」と長野五輪金女王が称えた直後に3回転アクセル“ミス”の悲劇…5.09点差は「フリー技術点の優位性を考えると非常に大きな差」と辛辣見解も

 得点が1.1倍となる後半に入れたトリプルアクセルの軸が左に外れて回りすぎて、手をつきかけるほど着氷が乱れたのだ。GOEはマイナス2.40と減点されてしまう。
 鍵山も「少し回転を抑えきれない部分があった」という。
 それでも大きく崩れることはなく、残りのエレメントを滑りきった。ステップ、スピンはすべてレベル4。鍵山の持ち味を存分に発揮して103.07点の得点をマークし、トップのマリニンに次ぐ2位につけた。
「楽しかった。(トリプル)アクセルに関しては悔しい部分があるが、それ以外はプラスに捉える方が大きかった。五輪の舞台で団体に引き続き、100点を超えられたのは収穫。フリーにもつながるかと思う」
 鍵山は、時折、笑顔を浮かべて雄弁に語った。
そして13日の勝負のフリーに向けてこう前を向いた。
「もう目指してきた目標の舞台はあとフリーの1回、全力で滑り切って、やりきったと思えるようなパフォーマンスをするのが目標」
 気持ちにブレはない。
 トップのマリニンとのポイント差はわずかに5.09点だ。だが、マリニンは、普通のライバルではない。マリニンはフリーでは、4回転を4種類最大7本跳ぶプログラムを用意している。安全策をとって4回転アクセルを回避し、7本を6本に落とし、すべての4回転をノーミスで跳べなかったとしても、技術基礎点の高さで200点は超えてくると考えられる。しかも、マリニンは団体戦での不調を脱している。鍵山が金メダルを獲得するには、まずSPでマリニンの上にいる必要があったのだ。
 米サイト「トゥデイ」はこう指摘した。
「日本の鍵山が 103.07点 で2位につけたが、フリーを前にしたこの 5点差 は、フリープログラムにおいてマリニンが持つ圧倒的な技術基礎点の優位性を考えれば、非常に大きな差だと言える」
 この見解は間違っていない。
 マリニン自身にも油断はない。
「優勝候補としてここにきているが、“候補”であることと、プレッシャーの中で本当に勝ち取ることは別だ。金メダルを当然のものだとは全く思っていない。フリーでも、やるべきことをきちんとやらなければならない」
 しかし魔物が棲む五輪では何が起きるかわからない。
 運命のフリーは13日(日本時間14日午前3時)スタートだ。

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