高梨沙羅は盟友でもある伊藤有希の健闘を讃えた(写真・AP/アフロ)
ラージヒル16位の高梨沙羅が「まだまだ頑張りたい」と現役続行示唆も33歳となる4年後に待ち構えるイバラの道…専門家は「個性豊かな20歳前後の国内若手との五輪代表争いが勝負」
2018年平昌、2022年北京五輪と2大会連続でノーマルヒルで銀メダルを獲得したカタリーナ・シュミット(ドイツ)も今大会限りでの引退を表明した。高梨より一つ上の30歳。男子では50歳を超えても現役の葛西紀明が45歳で平昌五輪に出場した例があり、スノーボードでは今大会に竹内智香が42歳で7大会連続出場を果たした。
だが、長年ジャンプ競技を取材しているスポーツライターの岩瀬孝文氏によると「体力、メンタルも含めて、女子のジャンプ選手の場合は30歳を超えると力を維持することが難しくなってきます」という。
「高梨選手も、年齢的に筋力もつきにくく、平昌、北京あたりの全盛期に比べると、体力の部分が落ちてきたことは否めない。空中スピードも以前の速さがなくなった印象です。今後の成長いは難しさが伴いそうです。モチベーションの低下と新たな目標が見えにくいためファイティングスピリットが出せるかどうか未知数状態です」
厳しい見解を示した。
スロベニアのプラニツァ近隣にある練習拠点を今後どこに置くかも焦点だという。また五輪で戦う前に、まず五輪代表の座を射止めることができるかどうかという問題もある。
岩瀬氏は「若手選手も伸びていて彼女たちとの勝負になります。佐藤柚月、宮嶋林湖、一戸くる実など、20歳前後の個性豊かな有望選手たちとの争いです」と具体的な名前を出して指摘した。
ただルール改正により、ポイントで飛型点への比重が大きくなっている中で、高梨がテレマークの改善に取り組み始めたのは、まだ1年ほどで、そこにノビシロはあり、W杯通算63勝の経験も強みだ。
「飛ぶことで誰かに何かを与えられる存在になりたい」との思いが、明確な目標、ビジョンに変われば、高梨が4度目の五輪の舞台に戻ってくる可能性はあるだろう。
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