• HOME
  • 記事
  • 五輪スポーツ
  • 「それこそが私がスケートをする理由なんです」金メダル、アリサ・リュウが米番組でサクセスストーリーの真実を激白…「努力と限界への挑戦のためには休養が必要」
金メダルのアリサ・リュウは自分のことより銅メダルの中井亜美を祝福した(写真:PA Images/アフロ)
金メダルのアリサ・リュウは自分のことより銅メダルの中井亜美を祝福した(写真:PA Images/アフロ)

「それこそが私がスケートをする理由なんです」金メダル、アリサ・リュウが米番組でサクセスストーリーの真実を激白…「努力と限界への挑戦のためには休養が必要」

 リュウは、2005年に米国で、天安門事件の抗議行動の後に米国へ政治亡命した中国人の父と、匿名の提供者からの卵子による“代理母”の間で生まれた。子供の頃から、父にフィギュアスケートの英才教育を施され、13歳で全米選手権で最年少王者となり歴史を作った。16歳で2022年の北京五輪に出場して6位入賞を果たしたが、突然、引退を発表してスケート界を驚かせた。しかし2年後、再び氷に戻りたいという思いが芽生えた。
 リュウは今年1月に出演した米番組「60ミニッツ」で「この時点で競技に復帰するつもりはありませんでした。ただ単に、ちょっとした高揚感という刺激が欲しかったんです、基本的には」と復帰理由を明かしている。
 2024年6月にリュウは、コーチのマッシモ・スカリ氏とフィリップ・ディグリエルモ氏のもとでフルタイムのトレーニングを再開した。彼女の復帰はメダルのためではなく、そのプロセスそのもののためだったという。
 そのストーリーの先に金メダルがあった。
「(私のそういうストーリーが)誰かの励みになればうれしいし、他の人たちがさらに殻を破るきっかけになって欲しい」
 リュウは、自身の金メダルの意義をそう語った。
「プログラムや個性的なスタイルも記憶に残って欲しい」とも付け加えた。
 だが、自分の金メダルがきっかけとなり、フィギュアスケートを始めようとする子供たちや、若き次世代の後身へのメッセージは、いかにもリュウらしかった。
「“第二の私”になろうとしないで」
 周囲に強制され、プレッシャーに苦しみながら、競技を続けるのではなく、いかに自分自身のアイデンティティを確立することが重要かを力説した。
「結局のところ自分のための時間を取りましょう。ひとりで過ごす時間を持つこと。それが私には本当に役立ちました」
 それがリュウが金メダルを獲得できた理由だった。
そして、こういうインタビューの定番である、「今、若い頃の自分にアドバイスをするとすれば、どんな言葉をかけますか?」とう質問にこう返した。
「何も言いません。彼女は自分でちゃんと答えを見つけるはずだから。何も変えたくないんです」
 リュウは今日(日本時間22日午前4時)のエキシビションに出演予定だ。

関連記事一覧