それあかん!坂本花織も〆た「“メダル”セルフィー」でお馴染みの非売品の五輪支給スマホがフリマサイトで売買されて問題に…約38万円で即決も…背景にある切実な理由とは?
インドのメディア「ファーストポスト」はその理由をこう分析した。「最も明白な理由は二つ考えられる。選手自身がサムスン製品を好まずアップル派であるか、キャリア継続のための資金援助が必要であるかだ。スポンサー不足や政府支援の欠如により大半の選手が自己資金で競技を継続せざるを得ない状況だからだ。世界でスポンサーを持つアスリートはごくわずかであり、インドやその他のアジア諸国とは異なり、アメリカやヨーロッパ諸国では政府の支援はあまり一般的ではない。オリンピックの記念品は特別なものだが、実際に経験したことや次の大会への意欲に代わるものはない」とした。
ここでは、アップル派という選手の嗜好の可能性と、資金確保という理由の両面を挙げている。
サムスンは非売品が「単なるノベルティ」ではないと強調する。サムスン公式ニュースルームは、Olympic Editionが選手向けに特別設計され、競技・移動・選手村生活を支えるサービスを組み込み、100GBの5GeSIMなど実用品としての接続環境も提供すると説明している。
スポンサーとして「五輪の体験を最適化する設計」が、そのまま「一般に買えない希少価値」へ転化した格好で、これが限定版の価値を高め、オークション高騰の一因となっているのだ。
選手しか手にできない記念品のうち、オークションにかけられているのはサムスンのスマホだけではない。eBayではチームUSA関連の衣類なども出品されており、ラルフローレンのアノラックや閉会式用のセーター、ジャケット、ブーツなどが高値で並ぶ例もあった。
購入者には「ミラノから戻った2月20日以降」に発送する旨が記されていたという。出品者が誰かは明らかにされていない。
また五輪に限らず装備の売却で資金を募る動きもある。
カナダのスピードスケート選手テッド=ヤン・ブルーメンは、フェイスブックに投稿し、2022年北京冬季五輪の装備を販売した。
「前回の冬季オリンピックで使用したルルレモンのキットを購入して、2026年ミラノ・コルティナ五輪への私の旅を支えてください」と広告に記されていたという。
また高値で取引される背景にはスポンサー露出の拡大がある。
米「スポーツビジネスジャーナル」などによると、従来の「会場は広告なし」という五輪の作法が緩みつつあり、会場内でのブランド露出やアナウンスが目立つようになった。選手のパフォーマンスや体験とスポンサーの商品が結びつくことで、自然とスポンサー名や製品が物語に入り込みやすくなり「選手が持っていた端末」そのものに需要が生まれる。
転売騒動は「選手の懐事情」「スポンサー露出の設計」に「オンライン転売市場」が交差した現象と言えるのではないか。

