「大谷翔平を不快にさせることを意識した」屈辱的大敗も先制満塁弾の二刀流スターのサイクルを阻止して2球でアウトを取ったマイナーリーガーを台湾メディアが英雄扱い…攻略法も明かす
沙子宸の普段の投球スタイルは「大まかなコースから徐々に細かいコースへ投げ分けていく」タイプ。しかし大谷に対してはまったく違うアプローチを取ったという。
「大谷に対しては逆にしました。最初の内角への速球は、ストライクではなかったけれど、狙った効果は出せたと思います。2球目は、彼がストレートを狙ってくると思ったので、チェンジアップを投げました。結果として、その効果があって、速球と組み合わせることで打ち取ることができました。彼の重心も崩すことができたんです」
沙子宸は最速154キロのパワーピッチャー。台湾・台北の彰化芸術高級中学を卒業すると、台湾プロ野球には入らず、2023年にオークランド・アスレチックスに契約金 42万5000ドル(約6700万円)で入団し、ここまでマイナーで62試合、236回2/3に登板し、8勝19敗、防御率 5.02、奪三振 204 の成績でまだメジャー経験はない。
そんなマイナーリーガー右腕にとって大谷はまさに雲の上の存在。
「世界レベルの打者ですね。みんな彼に投げてみたいと思うし、そして何とかして抑えたいと思う。それがみんなの夢なんだと思います」
代表メンバーが発表された時点で、この試合で登板する可能性があることを予想していたという。そのため日本の強打者たちにどう投げるかを研究し、イメージトレーニングも重ねてきたとも明かした。
そして「この経験は自分にとって大きな糧になる」と強調した。
「これまでずっと、みんなの期待を裏切りたくないと思ってきました。台湾代表はこれからも前を向き、次の試合に向けて準備していきます」
2連敗でもう後がなくなったがポジティブだった。ちなみに、この日の投球で一番満足している点を聞かれると彼は笑いながら「四球を出さなかったことですね」と答えている。
大谷はWBCを通じて対戦する投手の成長へも大きな影響を与えている。それこそが大谷がWBCに参戦する本当の意義なのかもしれない。

