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アストンマーティンが中国GPでも不振続く(写真・ロイター/アフロ)
アストンマーティンが中国GPでも不振続く(写真・ロイター/アフロ)

「なぜ代表がサーキットにいない!」F1中国GP予選Q1敗退のアストンマーティンに異常事態発生…ホンダ批判のニューウェイ氏不在でストロールは取材対応で「ノー」を連発

 F1の今季第2戦、中国GPのスプリント決勝と公式予選が14日に上海インターナショナル・サーキットで行われ、ホンダ製のパワーユニット(PU)に問題を抱えるアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ(44、スペイン)が同決勝では17位、ランス・ストロール(27、カナダ)が18位に沈み、予選では共に1回目(Q1)で敗退した。今日15日の決勝を21番グリッドでスタートさせるストロールは、質疑応答で「ノー」を3連発する異例の対応。またPUを供給しているホンダ批判を連発させていたチームのエイドリアン・ニューウェイ代表(67)が今大会に帯同していないという異常事態も発覚した。

 スプリント決勝もアロンソが17位でストロールが18位と惨敗

 異例の取材対応だった。
 Q1突破のカットライン、16番手のレーシングブルズのリアム・ローソン(ニュージーランド)から1秒856も遅く、下にはキャデラックのセルジオ・ペレス(メキシコ)だけしかいない21番手で敗退した直後の取材エリア。ストロールが苛立ちを露にした。
 豪州GPからマシンは改善されたのか。エンジントラブルでQ1に出走できなかった開幕戦と比べて気分は良いのか。今後に何か進展があると期待しているのか。いずれの質問にも「ノー」とだけ答えた。
 そのストロールの胸中を、米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』が推測する形で、こう伝えた。
「ガレージから出られないまま、ノータイムでQ1を終えたメルボルンでの開幕戦と比べれば、9周のラップを重ねた上海での第2戦のQ1は改善されたように映る。しかし、ストロールはそういう考えを持ち合わせていなかった。すべての質問に対する答えをひと言で返した姿からは、詳しく説明する必要はない、というメッセージが伝わってきた。報道陣が『ポジティブな要素は何かあるのか』と質問を変えると、彼は『今のところはあまりないよ』と答え、それ以上の質問は出なかった。アストンマーティンの極めて厳しいスタートはまだまだ続いていくだろう」
 アストンマーティンのマシンはプレシーズンテストの段階から新たにホンダが供給するPUによる異常な振動に悩まされ続けてきた。
 振動がマシンの操作を難しくするだけではない。豪州GPでは振動が指に深刻な神経障害を引き起こす懸念からアロンソとストロールの周回数に上限が設けられ、さらに4つしかないバッテリーのうち2つが同じく振動で故障。最悪の場合は決勝を途中棄権しかねない非常事態にも直面した。バッテリー問題こそ杞憂に終わったが、決勝ではアロンソが21周で、ストロールが43周でともにリタイアしている。
 中国GPのQ1でもアロンソは19番手と敗退した。それでも苛立ちを隠せないストロールとは対照的に、2度のドライバーズチャンピオンに輝いた経験を持つ大ベテランのアロンソは、努めてポジティブに中国GPでの現状を受け止めている。
 1周5.451kmのコースを19周するスプリント決勝を、完走した19台中で自身は17位、ストロールは18位に沈みながら、ともに完走できた。この結果を受けたアロンソのフラッシュインタビューをF1公式サイトが伝えている。
「残念ながら、現時点ではこれが限界だ。明日の決勝でもとにかく完走してチェッカーフラッグを受けて、クリーンな週末を過ごせるようにしたい。これが現実的な目標だ。ランス(ストロール)のマシンとともに今週末はここまでトラブルなく走れているし、明日に何らかの問題が起こる兆候も今のところ見られない。速さではまったく及ばないが、少なくともそれだけはやり遂げたい」
 スプリント決勝の約3倍となる56周で争われる決勝で、何よりも完走を目指す。勝負を度外視せざるを得ないと認めるアロンソの言葉が、アストンマーティンの現状を象徴する。しかし、問題はPUを含めたマシン以外にも存在している。

 

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