• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 那須川天心に異変あり?!「もう迷いはない」4.11両国で”レジェンド”エストラーダに勝つ”秘策”「10センチの爆弾」の正体とは?
大変身の那須川天心がメキシコのレジェンドに挑む
大変身の那須川天心がメキシコのレジェンドに挑む

那須川天心に異変あり?!「もう迷いはない」4.11両国で”レジェンド”エストラーダに勝つ”秘策”「10センチの爆弾」の正体とは?

 プロボクシングのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦(11日・両国)に挑む同級2位の那須川天心(27、帝拳)が3月31日、新宿区の帝拳ジムで公開練習を行った。帝拳OBで世界戦の経験もある「GLOVES」会長の葛西裕一氏(56)とコンビを組んだ天心は、今回、苦手だった接近戦に取り組んだ成果を「10センチの爆弾」との言葉でアピール。葛西氏も「先の先」と元2階級制覇の”レジェンド”ファン・フランシスコ・エストラーダ(35、メキシコ)を攻略する作戦ポイントを明かした。

 接近戦対策が完了

 異変が発生していた。
「すべてを見せる」が哲学で、これまでの公開練習では、ガチスパーを披露してきた天心がシャドー、ミット打ち、サンドバッグの軽いメニューだけで切り上げた。浜田剛史代表によると「前日に6ラウンドのスパーでみっちり打ち合ったため」だという。
 恒例の練習後の囲み取材もなし。コンビを復活させた葛西氏から授けられたワードのひとつに「10センチの爆弾」があったことを明かして「必殺技。僕の近くによると爆発しますよ」などとメディアを笑わせ、天心節は、健在だったが、どこかいつもの元気や威勢といったものが見られなかった。
 試合まで残り11日。疲労がピークなのだろう。その状態で見せた1ラウンドだけのミット打ちだったが、明らかに天心は変化していた。
「ハイガード!」と葛西氏が要所で声をかける。
 ガードが高く、ややクラウチングのファイタースタイル。得意の鋭い出入りや、ロングレンジからの左ストレートは見せず、至近距離から、かぶせ気味の左や、ワンツー、左のボディフックを打ち込み、途中「やべえ」と葛西氏が悲鳴をあげるほどだった。しきりにダッキングを繰り返した。相手のパンチを「外して打つ」の意識づけを感じた。
 昨年11月に井上拓真に0-3判定で敗れた試合で改めて露呈した「接近戦に弱い」という課題にいかに取り組んできたかを示すには十分の3分間だった。
「もともと外して打つセンスの良さはあったわけです。前回は井上拓真君が突っ込んできたので慌ててしまった。反省点として、じゃあそこをどうするか。今回も外して打つセンスの良さを磨きながら追加した点というのは、やはり打ち合い。分かりやすく言えば、打ち合ってどっちが強いか、それを体力を使ってバテながらもやった。この練習は次の試合には生きるんじゃないかと思いますね」
 浜田代表は何も隠し立てすることなくそう明かした。
 葛西氏は中学生の頃の天心にボクシングを教えていた。今回迷いの見えた天心にまず「まじめになった。すべて基本通りにできているけど、ぶっ壊すつもりでやってみたら」と声をかけたという。
 そして「10センチの爆弾」の種明かしをした。
「拓真戦ではクロスレンジの対処がちょっと後手に回った感じがあった。それは修正した。近い距離で強ければロングでもすべてに負けない。井上尚弥チャンピオンもそう。世界チャンプになる人はショートで倒せるパンチを持っている」
 葛西氏は帝拳トレーナー時代に育てた元WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃氏や、帝拳を代表する“神の左”元WBC世界バンタム級王者、山中慎介氏、そして元WBC世界スーパーライト級王者の浜田代表の名前を出した。
「10センチあれば倒せる」は浜田代表の口グセだった。

 

関連記事一覧