4年後に「最強」?!17歳の銅メダル中井亜美は「引退する坂本花織の演技構成力を受け継げば最強となる」と無良崇人氏が指摘
ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子シングルフリーが19日(日本時間20日)に行われ、米国のアリサ・リュウ(20、米国)が金メダル、坂本花織(25、シスメックス)が銀、中井亜美(17、TOKIOインカラミ)が銅メダルを獲得した。中井はスコアが出た瞬間に順位がわからずリュウに確かめて銅メダルだと知ると抱き合い喜びを爆発させた。2022年の北京五輪で銀メダルを獲得した鍵山優真(22、オリエンタルバイオ・中京大)の18歳を塗り替える日本勢史上最年少でのメダリストとなった。
なぜフリーは全体9位と低迷したのか?
スコアが出た瞬間、10秒間固まった。
「どこに順位が出るかわかんなくて何位なんだろうという気持ちで見ていたら、名前の横に3位と書いてあって。それで凄くビックリして、本当に現実なのか疑うくらいビックリしました」
暫定1位選手が座るシートにいたアリサ・リュウに三本の指を示して、銅メダルだと確認すると、両手をあげて万歳。リュウにハグされて祝福されると涙があふれた。
「正直、本当にビックリしています。ショートが終わった時点では順位が1番で緊張していたんですけど、今回の演技前は落ち着いていたし、緊張もほとんどしていなかった。いつも通りの自分をしっかりと出せた。その結果、銅メダルという形で終われたことが本当に嬉しかった」
初めての五輪で銅メダル。日本女子フィギュア界でのメダル獲得は、アルベールビルの伊藤みどり、トリノの荒川静香、バンクーバーの浅田真央、北京の坂本に続く史上5人目の快挙だった。
どこまでが演技の続きだったのか。
17歳の少女は演技を終えるとアゴに指をつけて可愛くクビをひねった。手応えはなかったのだろう。
冒頭のトリプルアクセルをSPに続けてクリーンに成功させた。GOEで1.71点の加点があった。憧れの浅田真央の代名詞。
今大会でトリプルアクセルを決めたのは米国のアンバー・グレンと中井の2人だけだ。
SPで首位となり最終滑走だったが「思っていた以上に緊張もなく、“みんな頑張ってんだから、自分も頑張ろう”という気持ちに自然に切り替わって、“この五輪を思い切り楽しむぞ”という気持ちでいけたのでそれがよかった」というから驚きだ。
そのメンタルが高難度のトリプルアクセルの成功率につながった。
続く3回転トゥループ+2回転トゥループの連続ジャンプも成功させた。だが、次の3回転ルッツ+3回転フリップの連続ジャンプの2つ目のジャンプが2回転トゥループになってしまうミス。マイナス1.85点の減点となり、基礎点で11.2点を稼ぐはずが、それも7.20点に留まった。大崩れすることはなかったが、得点1.1倍となる後半も、3回転フリップにエッジにアテンションがつき回転不足が指摘され、3回転ループもわずかに回転不足でGOEは減点となった。
小さなとりこぼしも重なってフリーの点数は140.45点と伸びなかった。パーソナルベストの149.08点にほど遠いスコアで、フリーだけでいえば、全体の9位だったが、SPの貯金がモノを言い、計219.16点で銅メダルを獲得した。

