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ドジャースのキム・ヘソンが故障者リスト入り(写真:ZUMA Press/アフロ)
ドジャースのキム・ヘソンが故障者リスト入り(写真:ZUMA Press/アフロ)

「ドジャースは代わりの選手に期待を寄せている」韓国メディアが「チームのために怪我を隠してプレーしていた」キム・ヘソンの負傷者リスト入りに不快感

 ドジャースは29日(日本時間30日)、キム・ヘソン内野手(26、韓国)が左肩炎症のために負傷者リスト(IL)入りしたと発表した。今季からドジャースに入団したキムは、ここまで58試合で打率.304と活躍していたが、オールスター戦後は怪我の影響で、打率.154、12三振と極度の不振に陥っていた。デーブ・ロバーツ監督(53)は「このままプレーすることもできたが、検査結果を見ると当分休むのが最善だ」と負傷者リスト入り理由を説明したが、韓国メディアは「物足りなさが凝縮されたコメントだ」と不快感を示した。

 打率3割キープも左肩を痛めて不振

 韓国野球界に衝撃が広がった。
 29日(日本時間30日)のレッズ戦前にドジャースから発表されたキムのIL入り。韓国メディアの『Sports Chosun』は「彼にはすぐにILを終えて帰ってきてほしい。彼は強いし、よく頑張ってきた。このままプレーすることもできたが、検査結果を見ると当分休むのが最善だ」とするロバーツ監督のコメントを伝えるとともにこう不快感を示した。
「キム・ヘソンへの物足りなさが凝縮されたコメントだ。IL入りする期間が少なくとも10日であるため、キムの復帰は最速で8月9日以降となる。しかし、怪我の特性上、十分に休息を取らなければいけないという点で現状ではもっと時間がかかる見込みだからだ。何よりもドジャースはいま、代わりの選手に大きな期待を寄せている」
 同メディアが注目したのがキムのIL入りに伴い、3Aオクラホマからメジャーへ初昇格したアレックス・フリーランド内野手(23)だ。
 2022年のMLBドラフト3巡目(全体105位)でドジャース入りし、今季は出場94試合で打率.253、12本塁打をマークしている若手有望株のスイッチヒッターを、ロバーツ監督が大歓迎したと伝えている。
「ロバーツ監督は『私は若さと覇気の両方を備えた選手が好きだ。先輩選手たちとよく似ている』とフリーランドへの期待感を示した。フリーランドがどのくらいドジャースの一員としてプレーするのかはわからないが、来週にマックス・マンシーが復帰するまではほぼ確実にサードで先発出場する可能性がある。その後はセカンドを守り、トミー・エドマンが外野へ回るなかで不振が続くマイケル・コンフォートを控えへと追いやり、さらに多くの打席を得る状況が訪れるだろう」
 2023年のWBCで韓国代表に名を連ねたキムは今季、3年総額1250万ドル(約18億6000万円)でKBOリーグのキウム・ヒーローズからドジャースと契約。二塁手のレギュラー候補として大きな期待をかけられたが、キャンプ、エキシビションマッチを通じて結果を残せず、開幕直前の3月にマイナー降格を告げられた。
 開幕を3Aオクラホマシティで迎えたキムは、28試合で打率.252、5本塁打、13盗塁とアピール。トミー・エドマン(30)が右足首の炎症でIL入りした5月3日にメジャー初昇格を勝ち取り、一時は打率.400を超える活躍ぶりを演じて、エドマン復帰後は再び3Aへ降格させる予定だったロバーツ監督の構想を覆させた。
 現時点で58試合に出場して138打数42安打、打率.304、2本塁打、15打点、12盗塁の数字を残している。
 6月に実施されたMLB公式による「2025年新人王模擬投票」では、ブレーブスのドレイク・ボールドウィン捕手(24)に次ぐリーグ2位へ躍進。韓国三大紙のひとつ『東亜日報』はキムを「彗星特急」と命名した上でこう報じていた。

 

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