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大谷翔平がヤンキース戦の7回に同点の35号2ランを放つ(写真・AP/アフロ)
大谷翔平がヤンキース戦の7回に同点の35号2ランを放つ(写真・AP/アフロ)

「なぜ敬遠しなかったんだ!」NY紙は一斉に大谷翔平と勝負して同点35号2ランを許したヤ軍ブーン監督の采配を猛烈に批判…指揮官が語った弁解とは?

 エンゼルスの大谷翔平(29)が17日(日本時間18日)、本拠地で行われたヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場し、1-3で迎えた7回二死一塁の場面で起死回生となる3試合連続の同点35号2ランを放った。エンゼルスは延長10回にサヨナラ勝利したが、ニューヨークメディアは一斉に大谷を敬遠せずに勝負したヤンキースのアーロン・ブーン監督(50)の采配を批判。ブーン監督は「同点の走者は出したくなかった。走者が二塁にいて(一塁が空いていて)カウントが悪くなれば敬遠も考えたが…」と弁解した。

 「敬遠の考え?ノー、ノーだ。同点の走者を出したくなかった」

 

 4万人を超えるエンゼルスタジアムの観客が総立ちとなり「M-V-P!」と連呼した。
 1-3の2点ビハインドで迎えた7回二死一塁。大谷は、この回から好投のルイス・セベリーノに代わってマウンドに上がっていたマイケル・キングがカウント1-2から投じた97マイル(約156キロ)の外角高めのストレートをジャストミート。左中間に高々と打球を見上げると確信のバットフリップ。その瞬間、捕手のホセ・トレビーノが「クソ!」と絶叫した。
 そして大谷は起死回生の同点2ランがフェンスをギリギリ越えたことを一塁ベースを回る手前で認めると、右手でガッツボーズを作り雄叫びをあげた。
 先のアストロズとの3連戦に負け越していたチームは、大谷の一撃に鼓舞されたかのようにタイブレークに入った延長10回にマイケル・ステファニックがレフト線にタイムリーを放ち劇的な逆転サヨナラ勝利を収めた。
 MLB公式サイトによると、エンゼルスのフィル・ネビン監督は「彼について言えることは、彼がチームを気にかけているということだ。彼がやるすべてのことは勝利を目指して世界最高の選手になるために計算されたものだ。この2週間は他の全員と同じく彼にとって苛立ちが募るものだった。しかし彼は勝利を望み、ここで勝ちたがっている」と二刀流スターの勝利への執念を称えた。
 ニューヨークメディアが一斉に批判したのは、大谷を敬遠せずに同点2ランを許したブーン監督の采配だ。
 大谷は、本塁打争いのトップを走り、しかも、この日も1打席目がライト前ヒット、2打席目がセンターオーバーの二塁打と絶好調で5回二死一、三塁で迎えた3打席目には、申告敬遠で歩かされていた。
 ニューヨークポスト紙は「なぜブーン監督は本塁打を浴びる前に大谷を歩かせることを選ばなかったのか」との見出しを取り批判。まずはブーン監督の弁解を掲載した。
 試合後の会見で「大谷を歩かせることは選択肢にあったのか?」と問われたブーン監督は「ノー、ノーだ。もし二塁に走者を置いてカウントが悪くなるなどすれば考えたが、あの場面で敬遠はない」と否定。
 指揮官は、「(7回で)2点をリードしていて、大谷の後には打率.330の選手(ミッキー・モニアク)も控えていた。だから(大谷を敬遠して)同点の走者を置いて一発逆転の打席をもたらすようなことはしなかった。もし(走者の)エスコバーが二塁にいてカウントが悪くなっていれば話は違ったが、あの場面はそうではない」と続けたという。

 

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