
残留にまた赤信号?!角田裕毅の不振影響で従業員への年末ボーナス減額の可能性が出てきてレッドブル内で不満爆発の危機
来季の去就が注目されるレッドブルの角田裕毅(25)の不振がチーム内に新たな問題を引き起こす可能性が出てきた。英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』が11日に報じたものでコンストラクターズランキングに応じて従業員へ年末ボーナスが支給されるが、角田の不振の影響で、4位に留まっているため、一人あたり数千ドルの減額となり、不満や反感が生まれるスクが高まっているというのだ。チーム内に不協和音が生まれれば、それが来季残留への新たなる逆風になりかねない。
コンストラクターズ選手権の順位で従業員が1人数千ドル減額の可能性
角田の不振がレッドブル内の不満を爆発させる危険性が出てきた。
レッドブルでは、そのシーズンのコンストラクターズランキングに応じて、従業員へ年末ボーナスが支給されてきた。900人近くを数える従業員が楽しみにしているボーナスが今季は大幅に減額されかねず、そうなった場合は角田が、チーム内の不満や反感の標的になると英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』が報じた。
「レッドブルの角田は(マックス・)フェルスタッペンのチームメイトとして、サーキットの外でもプレッシャーを感じ始めている。日本人ドライバーはレッドブル移籍後、獲得ポイントがまだ2桁に到達していない。必然的にフェルスタッペンとの合計ポイントで争うコンストラクターズランキングでレッドブルは4位に甘んじていて残り8戦で2位のフェラーリと3位のメルセデスを追っている。最も重要な事実は、レッドブルが獲得した239ポイントのうちフェルスタッペンが230ポイントを占めている点だ。レッドブルが従業員への年末ボーナスをコンストラクターズランキングに基づいて決めているのは周知の事実であり、現状では一人あたり数千ドルの減額を被るおそれがある。そのため角田は従業員から大きな不満や反感を買うリスクが生じている」
所属ドライバーの合計獲得ポイントで争われるコンストラクターズランキングで、今季の首位を独走しているのはマクラーレン。優勝7回のオスカー・ピアストリ(24、豪州)と同5回のランド・ノリス(25、英国)の2人で617ポイントを量産し、2年連続の王者獲得をほぼ不動のものにしている。
首位のマクラーレンを280ポイントのフェラーリが追い、さらに260ポイントのメルセデス、239ポイントのレッドブルが続く。優勝で25ポイント、2位で18ポイント、3位で15ポイントといった形で、入賞圏内の10位までに入ったドライバーが獲得するポイントが加算される中で、残り8戦で2位争いが展開される情勢となっている。
前戦のイタリアGPではフェルスタッペンが貫禄のポール・トゥ・ウィンで今季3勝目をマークした。しかし、13位でフィニッシュした角田は2戦連続の入賞を逃し、レッドブルが獲得したポイントは「25」にとどまっている。
コンストラクターズランキングで上位を争うためには、2人の所属ドライバーがコンスタントに上位入賞を果たしていくしか道はない。そしてレッドブルの場合は、フェルスタッペンとコンビを組むセカンドドライバーがどれだけ頑張れるかにかかっており、過去にも、そのセカンドドライバーの不振によるチーム成績の低下がボーナスの減額につながって従業員の不満を招き、結果的にセカンドドライバーの解雇につながったことがある。
その一人がセルジオ・ペレス(35、メキシコ)だ。