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ルイス・ネリは10月26日にキルギスでWBCアジア王者のタイ人と再起第2戦に臨む
ルイス・ネリは10月26日にキルギスでWBCアジア王者のタイ人と再起第2戦に臨む

ネリが悪童復活?!井上尚弥に「今度こそ勝てる」と言いつつ「日本では嫌」と条件をつけ来年5月に「中谷は井上に勝つ」と予想したものの弱い根拠にアレッ?!

 プロボクシングの元3階級制覇王者の亀田興毅氏(38)がファウンダーを務める「SAIKOU×LUSH」が24日、オンライン会見を開き、元2階級制覇王者の“悪童”ルイス・ネリ(30、メキシコ)が10月26日にキルギスでWBCアジア・フェザー級王者のサタポーン・サアット(22、タイ)とノンタイトルフェザー級10回戦で対戦することが発表された。ネリも会見にも出席して、前WBC&IBF世界バンタム級王者の中谷潤人(27、M.T)との対戦と、条件付きで昨年5月にTKO負けを喫したスーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(32、大橋)との再戦という2つのビッグマッチを熱望。どちらも「勝てる」と豪語した。

 「スーパーバンタム級で中谷とやりたい。勝つ自信がある」

 ネリが“悪童”らしさを発揮した。
 10月26日にキルギスでの試合が決まったネリを米国とメキシコの国境にあるティファナと結んでのオンライン会見。
 いきなりこう豪語した。
「対戦相手のキャリアやスタイルを見ても、身長も小さいし、怖い相手じゃない。それでも油断せずいつものように勝てる準備をしている」
 対戦相手のサタポーン・サアットは18戦16勝(8KO)2敗の右構えのファイター。日本非公認のWBCアジア・フェザー級王座を4度防衛しているが、昨年5月に後楽園で、OPBF東洋太平洋フェザー級王者の中野幹士(帝拳)と対戦して、ボコボコにされての7回TKO負け。タフさだけはあったが、あまりにもスピードがなく、ネリが言うように怖さは、微塵もなかった。ネリが何ラウンドに倒すかだけが見所の勝負論皆無のマッチメイク。
 前日にキルギスで元3階級制覇王者のジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と、亀田京之介(MR)のノンタイトル戦が組まれた。こちらは、まだ勝負論があるマッチメイクで、両者共に「勝って次はネリとやりたい」と、対戦要求をしているが、ネリはまるでそっけなかった。
「おそらく京之介が勝つと思う。若いし、スピードがあり、勢いもある。KOできる。でも彼との対戦に興味はない。すでにしっかりと勝っている。次はビッグマッチをしたい」
 ネリは、今年2月に対戦して7回TKO勝利している亀田京之介ではなくビッグマッチを要求。「ナカタニ」という名前を出した。
「中谷には勝てる自信がある。対戦チャンスがあればやってみたい」
 まずは自らが「ベストな適性階級」と訴えるスーパーバンタム級でのビッグマッチに照準を定めた。中谷に「勝てる」自信の根拠として「スタイル的にやりやすい」と説明した。
 長身のサウスポーとファイタータイプのサウスポー。噛み合えばチャンスはあるが、中谷に距離を支配されれば、空回りさせられる可能性がある。
 ただ中谷は、12月27日にサウジアラビアの「ナイト・オブ・ザ・サムライ」で、元井上のスパーリングパートナーで20勝(18KO)無敗のWBC世界同級8位、WBO同級10位、IBF同級12位のセバスチャン・エルナンデス(メキシコ)とス―パ―バンタム級の転級テストマッチを戦い、来年5月に東京ドームでの井上戦に挑むプランが組まれている。
 ネリも注目しているスーパーマッチの勝敗予想は「中谷」だ。
「中谷が勝つんじゃないか。井上はカルデナス戦でダウンを取られた。リーチの長さを生かしたフック。私がダウンを奪ったのもフックだった。井上はああいうパンチを苦手としている。中谷もカルデナスのようにリーチが長い長身で(スタイルが)似ている。うまく嚙み合えば中谷が勝つんじゃないか」

 

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