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日本スーパーバンタム級3位の中川麦茶(右)が那須川天心に挑戦状を叩きつけた。左は大会プロモーターの亀田興毅氏(©︎3150FIGHT)
日本スーパーバンタム級3位の中川麦茶(右)が那須川天心に挑戦状を叩きつけた。左は大会プロモーターの亀田興毅氏(©︎3150FIGHT)

那須川天心に“挑戦状”!「言っていいの?勝算は普通にある」亀田興毅氏“推し”日本Sバンタム級3位の中川麦茶が対戦要求

 プロボクシングの元世界王者、亀田興毅氏がプロモーターを務める「3150 FIGHT vol.5」(16日・代々木第二体育館)の前日計量、及び公式会見が15日、東京ドームホテルで行われ、WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦に挑む兄の重岡優大(25、ワタナベ)とIBF世界同級暫定王座決定戦に出場する銀次朗(23、同)を含む全カードの出場選手が一発でパスした。公式会見で反響を呼んだのが、アンダーカードのスーパーバンタム級8回戦に出場する中川麦茶(34、一力)の「次は天心とやりたい」の発言。現在、OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級6位、日本同級3位にランキングされてる中川はボクシングデビュー戦を終えた那須川天心(24、帝拳)の次戦の相手に名乗り上げ「勝算は全然、普通にある」と豪語した。帝拳陣営は、夏頃に天心の第2戦を予定しているが、ユニークな言動で知られるベテランボクサーが叩きつけた”挑戦状”の行方は果たして?

 「パンチはないんじゃないですか」

 

 試合前日の行事としては決して褒められたものではない40分以上の長い公式会見で異彩を放ったのはダブル世界戦のアンダーカードに出場する中川麦茶だった。髪の毛をエメラルド色に染めた中川は、対戦相手のロビン・ラングレス(27、フィリピン)をひとしきりいじった後の質疑応答で「次は天心選手とやりたい。あの年(齢)で、あれだけのファンがいて、色んなものを背負って表舞台でやっている彼を尊敬しているが、彼も彼で僕とやったら、どの程度の実力なのかがわかると思う」と、ボクシングデビューを終えたばかりの那須川天心に挑戦状を叩きつけたのである。
 “神童”と呼ばれた無敗のキックボクサーの天心は、4月8日に日本バンタム級2位の与那覇勇気(32、真正)とのボクシング転向初戦に臨み、3-0の判定で勝利した。スピードで圧倒。パンチをもらわない完璧なディフェンスで、2回にはカウンターの右フックでダウンも奪い、そのデビュー戦は高く評価された。
 中川は自宅で配信映像を見たという。
「速いなという印象。思ったよりもボクシングに適応していて実力者だと思った。僕も(高校時代に)キックをやっていたのでわかるけれど、キックとは違うボクシングの距離感に対応していた」
 中川は、そのスピードと同時にボクシング転向わずか半年で取得した距離感覚に驚いたという。しかし、KO決着できなかったことに関しては疑問を投げかける。
「パンチはないんじゃないですか。あのパンチではスーパーバンタム級では厳しいと思うが、おそらくスピード重視でグローブの中で拳を握っていないのでは?」
 天心が、あれだけクリーンヒットを続けながらも、倒しきらなかったことに関しては様々な意見が出た。担当の粟生トレーナーは、「拳はしっかりとしたタイミングで握らせている」と語っていたから、パンチ力がないと見えた問題は、そこではなく、踏み込みが浅い部分だろう。帝拳の本田会長も、「今回は動き続けることを重視した。右サイドへ動くので流れた。そこが課題」という話をしていた。
 中川も「パンチが無くてもボクシングは勝つことができる。山中慎介さんも最初はKOするタイプじゃなかったが、倒す感覚をつかんでからバタバタと倒すようになった。ここからまだまだ上がってくるとは思うし、化けそうな感じはする」と“ゴッドレフト”と恐れられた元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏を例に出して、その可能性を称えた。

 

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