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試合後に武尊はファンへ号泣謝罪した(写真・ONEチャンピオンシップ提供)
試合後に武尊はファンへ号泣謝罪した(写真・ONEチャンピオンシップ提供)

ONE王者が明かす“号泣土下座”で引退を示唆した武尊の“本当の実力”「私は3ラウンドにボディ攻撃を受けて倒れる寸前だった」

 4年ぶりに日本開催となったアジア最大級の総合格闘技イベント「ONE165」が28日、江東区の有明アリーナで行われ、メインのONEフライ級キックボクシングタイトル戦(61.2キロ)では、ONEデビュー戦となる武尊(32)が、王者のスーパーレック・キアトモー9(28、タイ)に挑んだが0-3の判定負け。試合後に武尊は、号泣してファンに土下座で謝罪。引退を示唆するような発言を残した。複数試合契約を結んでいるCEOのチャトリ・シットヨートン氏は、スーパーレックとの再戦、当初予定されていたがケガのため流れたロッタン・ジットムアンノン(26、タイ)との試合の可能性を示して引退の可能性を否定した。

 

武尊のボディへの猛ラッシュがスーパーレックを後一歩まで追い詰めた写真・ONEチャンピオンシップ

 やはり武尊は悲劇のヒーローなのか。
 5ラウンドを戦いきり、静寂の有明アリーナで判定を待つ武尊に残酷な報が届く。判定が3-0だったことを伝えた上で、アナウンサーは「スティル(防衛)!」と声を張り上げて続いてスーパーレックの名前を読み上げた。瞬間、左手を突き上げていた武尊は呆然。スーパーレックは、その場に崩れ落ちて喜びを表現した。
 リング上で、まずスーパーレックのインタビューが行われ、続いて武尊がマイクを向けられた。ローキックで上から下まで痛めつけられ変色していた左足をひきずりながら、リングの中央にきた武尊は、思いの丈をぶちまけて、号泣した。
「絶対に勝って、世界一を証明して、ずっと応援してくれるファンの人だったり、今日会場に集まってくれるみんなだったり、ペーパービューで見てくれるファンにパワーを与えたかったんですけど、もう今できる限界のギリギリのところまでやりました」
 言葉が涙や嗚咽で途切れる。
 ほぼ満員の観客席からは、そんな武尊を励ますかのような声援や拍手が起きた。
「絶対に勝って、みんなに武尊についてきてよかったって思ってもらいたくて。死ぬ気で頑張ってきたんですけど、今、本当(能登半島の)地震とかいろんなことがあって、みなさんつらい思いをしたり、苦しい思いをしている人たちがたくさんいると思う。僕が命懸けで戦って、頑張っていればきっといいことがあるって見せたかったんですけど、今僕ができる限界はここまでです。これ以上、僕は体を作れません」
 引退を示唆するような発言をした武尊は、痛い足で正座して土下座。ファンに敗戦を謝罪した。

 

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