大谷翔平が「誇らしい」「頼もしい」と称賛した山本由伸が早くもシリーズMVP候補に浮上…第6戦の先発があるかどうかがポイントで対抗は捕手スミス…米敏腕記者が主張
ドジャースの山本由伸(27)がブルージェイズとのワールドシリーズ第2戦で成し遂げたポストシーズンでの2試合連続完投勝利の波紋が収まらない。大谷翔平(31)や今日27日(日本時間28日)の第3戦に先発するタイラー・グラスノー(32)らが改めて絶賛したが、米スポーツ専門局「ESPN」は早くもシリーズMVPを予想。敏腕記者で知られるジェフ・パッサン氏が「現時点での最有力候補は山本だ」と断言した。
グラスノー「感心させられるのは安定感」
ヨシノブ・ヤマモトがワールドシリーズの大舞台でやってのけたポストシーズンで2試合連続完投勝利の歴史的快挙の反響が止まらない。最強ブルージェイズ打線を相手に1失点完投。しかも3回から20人連続アウトを取るという素晴らしい内容だった。
MLB公式サイトによると、前日会見に臨んだ大谷は「由伸の登板は本当に素晴らしかった。これだけの素晴らしい打線にあれだけのピッチングをしたのはチームメートとして誇らしい」と称賛。さらに「レギュラーシーズンでも1試合完投するのは難しい。それをポストシーズンの相手のレベルも高くなる、プレッシャーもかかる中で2試合連続でやってくれるのは、なかなかできることではないので頼もしい。僕はそのときオフェンスをやっていたので、オフェンス陣からしたら、本当に頼もしく早く援護してあげたいな、という気持ちにもなる。本当に素晴らしいピッチングだったな、と見ていて思っていた」と称えた。
米映像サイト「ドジャーブルー」によると、今日27日(同28日)の本拠地での第3戦に先発するグラスノーも、山本の快挙をより具体的に分析して褒め称えた。
「印象的でないところがない。常に感心させられるのは彼の安定性だ。週を通しての準備やマウンドでのペースが常に一定で、無駄なことを考えずに集中している。昨日のリズムに乗る様子は本当に素晴らしかった」
そしてその山本に早くのシリーズMVPの声があがった。
ESPNは、この日、1勝1敗で迎えた第3戦からのワールドシリーズの展望記事を所属記者の座談会形式で掲載。その中に「シリーズのMVPは誰になるのか」とのテーマがあり、敏腕記者で知られるパッサン氏が「現時点でシリーズMVPの最有力候補は山本だ」と主張したのだ。もちろんまだ2戦を終えたばかいなのだから条件付き。
「現時点で彼がリードしているが、それはシリーズの長さにも左右される。最短でも山本の次回登板は、第6戦となり、そのときは中5日の登板間隔になる。これは彼がナ・リーグ優勝決定シリーズのブリュワーズ戦でメジャー初完投をしたときと同じ間隔だ」

