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元世界王者がなかなか結果の出せない角田裕毅をバッサリ切り捨てた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
元世界王者がなかなか結果の出せない角田裕毅をバッサリ切り捨てた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「角田裕毅は明らかに下り坂だ」元世界王者が酷評…去就先送りのレッドブル方針に「過剰に保護している」と苦言

 今季の残り4戦に来季のF1への生き残りをかけるレッドブルの角田裕毅(25)を元世界王者のジャック・ヴィルヌーヴ氏(54、カナダ)がバッサリと斬り捨てた。英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』が伝えたもので、先のメキシコGPで入賞圏外の11位に終わった角田を「依然としてレッドブルに何ももたらしていない。明らかに下り坂を走り続けている」と酷評。来季去就の発表を最終戦前まで先送りにしたレッドブルに対しても「角田を過剰に保護している」と厳しく指摘した。

 「メキース代表の擁護発言が理解できない」

 元世界王者が再び角田を斬り捨てた。
 レッドブル移籍後の角田に容赦なくダメ出しを続けてきたF1解説者の一人で、元世界王者のヴィルヌーヴ氏がポッドキャスト『The F1 Show』に登場。先のメキシコGPで入賞及びポイント獲得圏外の11位に終わった角田の現状を酷評したコメントの数々を、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』が引用する形で伝えた。
「レースのペース、コンストラクターズ選手権を争う上でのポイント獲得、そして5年連続のドライバーズ王者獲得を狙うフェルスタッペンへの援護射撃などのすべてにおいて、角田は依然としてレッドブルに何ももたらしていない」
 今季第3戦の日本GP前に姉妹チーム・レーシングブルズから緊急昇格した角田は、ここまでレッドブルで18戦に出走。入賞はわずか6度、最高位は第17戦のアゼルバイジャンGPの6位で獲得ポイントは「25」に留まっている。対照的に絶対的エースのマックス・フェルスタッペン(28、オランダ)は優勝5回、獲得ポイントは「321」と角田に大差をつけている。
 ウィリアムズで通算11勝を挙げ、1997年には年間王者を獲得した実績を持つヴィルヌーヴ氏は、かねてから「角田はフェルスタッペンの歴代最悪のチームメイトだ」と痛烈な批判を展開してきた。角田へ向ける厳しい視線は今も変わらないどころか、25歳にしてすでにキャリアのピークを過ぎているとも指摘した。
「F1に参戦して5年目を迎えている角田は、豊富な経験を持つドライバーの一人に名を連ねている。しかし、彼はレッドブルで最高の走りを私たちに見せただろうか。答えはノーだ。それどころか、彼は明らかに下り坂を走り続けている」
 今季限りでレッドブルとの契約が満了する角田は、サマーブレイク中の8月にチーム首脳と自身の去就に関して協議。再開後のレース内容と結果をもって最終決定する方針で合意し、その際にモータースポーツアドバイザーを務める重鎮ヘルムート・マルコ氏(82、オーストリア)がメキシコGP後に発表する意向を示していた。
 しかし、再開後の6戦で角田はオランダGPの9位、アゼルバイジャンGPの6位に続いて米国GPの7位と3度入賞。米国GPではスプリントでも7位に入賞するなど、前半戦とは異なる軌跡を描き始めた。レッドブルは先のメキシコGP後に、来季陣容の発表時期を最終戦のアブダビGPまで先送りにすると正式発表している。

 

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