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ロバーツ監督が5つの神采配で逆王手(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
ロバーツ監督が5つの神采配で逆王手(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

解任騒ぎの“ポンコツ評価”から一転、ロバーツ監督の逆王手をかけた「5つの神采配」を米メディアやファンがSNSで絶賛

 ドジャースが10月31日(日本時間1日)、敵地トロントでのブルージェイズとのワールドシリーズ第6戦に3-1で勝利し、対戦成績を3勝3敗に戻して逆王手をかけた。不振のムーキー・ベッツ(33)を4番にし9回無死二、三塁で佐々木朗希(27)からタイラー・グラスノー(32)にスイッチするなど、デーブ・ロバーツ監督(54)の繰り出した5つの采配が次々的中。これまでは継投策が裏目に出るなど、その采配が批判の対象となっていたが、一転、米メディアは「神采配」と評価し、SNSではファンが「彼に敬意を表する」などと称賛の言葉を並べた。

 不振のベッツを4番に抜擢して2点タイムリー

 崖っぷちの第6戦でドジャースが逆王手をかけた。ロバーツ監督の采配が冴えわたった。米サイト「ドジャース・ネーション」のダグ・マケイン記者は、Xに「ロバーツが“神采配”」と投稿。5つあった“神采配”のポイントを具体的に示した。
「スミスを2番に置き1打点」
 ロバーツ監督はスタメンを大きく変動させた。
 第5戦に続き2番にはムーキー・ベッツに代えてウィル・スミスを抜擢した。3回二死二塁で大谷が敬遠され、一、二塁となるとスミスが、ケビン・ガウスマンのウイニングショットのスプリッターを狙い打ちしてレフト線に先制のタイムリー二塁打をマークした。
 さらにフレディ・フリーマンが四球でつなぎ、満塁にチャンスを広げた場面で登場したのが、4番に抜擢されたベッツだった。
 マケイン記者は「ムーキーを4番に上げ(ロバーツ監督は)『お前が大きな一打を打つ』と伝えた。そしてその通りに(2打点)した」と、この打順変更を“神采配”のトップに記した。
 ベッツはワールドシリーズでここまで打率.130と大スランプに陥っていた。ロバーツ監督は第5戦では2番から3番に代えていたが第6戦ではさらに4番にした。そのベッツが期待に応えた。この満塁の場面で三遊間を破る2点タイムリーを放ったのだ。
「ボールを引っ張れるようになった。最近はそれができていなかった。今日も完全に引っ張ったわけではないが、いいスイングができた」
 米「ドジャースネーション」が伝えた映像によると、ベッツはそう振り返り、さらに「最高だった。もちろん自分の成績も大事ですが、それ以上にチームのために打ちたい。みんなを愛しているし、仲間に頼られているときに応えたい。今日はそれができて本当に良かった」と笑みを浮かべた。
 米「ドジャースネーション」によると、ロバーツ監督も、ベッツ4番の意図を説明した上で、その復活の一打をこう称えた。
「スタメンを外すことは考えなかった。彼は我々の“核”の一人だ。最後まで一緒に戦うつもりだよ。4番に置いたのは、少し試合の流れをゆっくり見させるため。でもムーキーを外すことは絶対にしない。少し落ち着いて試合に入っていこうと話をしていたけど、大きな一打を打ってくれた」

 

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