「自信が増してワクワク」崖っぷち角田裕毅がスプリント予選でフェルスタッペン超えの5番手快挙にノリノリ…“ハジャー推し”マルコ氏が「急に速くなったわけではない」と珍しく称える
F1の今季第23戦、カタールGPのスプリント予選が28日(日本時間29日)に首都ドーハ郊外のルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、レッドブルの角田裕毅(25)が3回目(SQ3)へ進出して5番グリッドを獲得した。来季残留へ後がない角田は最終アタックで1分20秒519をマーク。0秒009差で6番手だったエースのマックス・フェルスタッペン(28、オランダ)を初めて上回る好走を見せ。「さらに自信が増しているし、ワクワクしている」と29日のスプリント決勝と公式予選へ手応えを見せた。

崖っぷちに立たされている角田が快挙を成し遂げた。
9番手で臨んだSQ3の最終アタックで、1分20秒519を叩き出して3番手に浮上。直後にアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ(44、スペイン)とメルセデスのジョージ・ラッセル(27、英国)に抜かれたものの、堂々の5番グリッドを獲得して今日29日のスプリント決勝に臨むことになった。
カタールGPのフリー走行1回目(FP1)に続いて行われたスプリント予選で、角田は1回目(SQ1)を9番手で、2回目(SQ2)を5番手でそれぞれ通過。同じく1番手と3番手で通過したチームメイトで絶対的エースのフェルスタッペンを、SQ3では0秒009差とわずかながらも上回った。
姉妹チームのレーシングブルズからレッドブルに緊急昇格した今季第3戦の日本GP以降で、角田が予選セッションでフェルスタッペン超えを果たしたのは、今回が初めて。フラッシュインタビューで「今日はあなたにとって、大きな飛躍だったのでは?」と問われた角田が見せた満足そうな反応をF1公式サイトが伝えた。
「今のところはクリーンなレースウィークエンドと言っていい。フリー走行もスプリント予選もかなり順調で、まったく問題は起こっていない。ここまでクリーンなレースウィークエンドを過ごせているのは、非常に素晴らしいと感じている」
直近の3戦を振り返れば、公式予選及び決勝でクルーが初歩的なミスを連発。自分がコントロールできない部分で足を引っ張られる形で、すべてで入賞及びポイント獲得を逃してきた。理想的と言っていい滑り出しを喜びながらも、角田は29日のスプリント決勝と公式予選、さらに30日の決勝へ向けてこう語っている。
「セッションが3つ残っているし、そこへ向けてすべてをまとめ上げていく必要がある。その中で僕とマックスのガレージがともに集中していて、最大限の力を引き出そうとしている。まだまだ余分なところを見つけ出すための努力が必要だけど、僕自身はマシンの状態に満足している。さらに自信が増しているし、ワクワクしている」
今季限りでレッドブルとの契約が満了する角田は、8月のサマーブレイク中にチーム首脳陣と協議し、後半戦のレース内容及び結果で来季の去就を決定する方針で合意した。その決定時期は、当初の10月下旬から12月5日開幕の最終第24戦のアブダビGP前へ先送りされ、さらに今回のカタールGP直後へと変わった。
だが、入賞を果たしたのは、オランダGP、アゼルバイジャンGP、米国GPの3度だけ。多くの海外メディアがレーシングブルズでセンセーショナルな活躍を演じてきた新人アイザック・ハジャー(21、フランス)の昇格を既定路線だと報じてきた。今大会直後に発表されるのであれば、もはや決定は終わっているも同然。角田自身もカタールGP開幕前日に「皆さんと同じ理解」と語った。ハジャーの来季昇格を覚悟し、残留へ実質的な白旗を上げた発言だった。

