「まったく理解できない。急にぺースが落ちた」角田裕毅が自己最高のスプリント5位入賞もGP予選ではQ1敗退の16番手…まさかの“天国”と“地獄”を嘆く?!
F1の今季第23戦、カタールGPのスプリント決勝が29日、首都ドーハ郊外のルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、レッドブルの角田裕毅(25)が5位入賞を果たした。レーシングブルズ所属だった今季第2戦、中国GPなどの6位を上回るスプリントの自己最高位を更新したが、トラックリミット違反を4度も取られ5秒のタイムペナルティを科された点に「なぜそうなったのかを見直す必要がある」と納得のいかない表情を浮かべた。しかし、続けて行われた公式予選では3戦続けて1回目(Q1)で敗退。まさに天国と地獄の1日となった。
スプリント5位をメキース代表も「よくやった」と絶賛も
最後は冷や汗をかいた。
5番手でチェッカーフラッグを受けたスプリント決勝で、角田は順位をひとつ落とす状況にあった。13周目のターン10でトラックリミット違反を取られ、5秒のタイムペナルティを科されていたからだ。しかし、2秒差で続いていたメルセデスのキミ・アントネッリ(19、イタリア)も同じく5秒のタイムペナルティを科される展開にも救われて、最終的に5位フィニッシュが確定した。
スプリントレースでの5位入賞は自己最高位。4ポイントを獲得したもののその結果に角田は納得のいかない表情を浮かべた。F1公式サイトがセッション後のフラッシュインタビューをこう伝えた。
「幸いにも競っていた相手もトラックリミット違反を科された。しかし、僕は4回もトラックリミット違反を宣告されている。2回程度なら理解できるが、正直、追加の2回については、なぜそうなったのかを見直す必要がある。この後の予選では、少なくともそれらのコーナーに注意する必要があると認識している」
前日のスプリント予選3回目(SQ3)で5番グリッドを獲得。6番手だった絶対的エースのマックス・フェルスタッペン(28、オランダ)をレッドブル移籍後で初めて打ち負かした角田は、決勝のオープニングラップでも4番手だったアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ(44、スペイン)をオーバーテイクした。
さらにドライバーズ王者を争うフェルスタッペンを先行させるなど、セカンドドライバーとしての任務も遂行。その後も堅実な走りで順位をキープした角田を、レッドブルのローラン・メキース代表(48、フランス)もチーム無線で「裕毅、よくやった。本当に力強い(決勝の)19周だった」と興奮しながら称賛した。
残念ながらフェルスタッペンは4位でフィニッシュ。
ドライバーズランキングで3位に後退したが、エースをしっかりと援護射撃し、その上で自己最高位を更新した自身の走りを問われた角田はちょっぴり気を取り直している。
「良い気分か? 確かにそうだ。今のところすべてが順調だからね。レースウィークエンドへ向けて、すべてをまとめることが重要だとわかっていた。もちろんこれから重要なセッションが続くが、同じことを続けていくだけだ」
英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』は「カタールGPスプリントレースの勝者と敗者」と題した記事を公開。その中で角田を勝者に位置づけた上で、来季残留へアピールしたと及第点を与えている。

