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来季からレッドブルのリザーブ兼テストドライバーとなる角田裕毅のインディ参戦の“二刀流”にインディ王者が反対(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
来季からレッドブルのリザーブ兼テストドライバーとなる角田裕毅のインディ参戦の“二刀流”にインディ王者が反対(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「ツノダがインディ参戦すれば最高だが今はその時ではない。いつF1復帰しても驚かない」角田裕毅のリザーブ兼テストドライバーとインディ参戦の“二刀流”にレジェンド王者が反対意見!

 レッドブルの角田裕毅(25)は、来季からリザーブ兼テストドライバーに降格することが決定したが、並行して“二刀流”で参戦も可能なインディカーレースへの転向にインディ500の元王者でもあるアレクサンダー・ロッシ(34、Ed Carpenter Racing)が反対意見を述べた。自身のポッドキャスト番組で発言したもので、「そうなれば最高だが、まだ若いし準備は整っていない。いつF1復帰しても驚かない」との見解を明かした。角田は来年のシーズン途中のF1復帰の可能性も示唆している。

 「レーシングブルズにいた頃の角田はチームメイトを圧倒していた」

 計8度の優勝を誇るインディ界のレジェンドが角田のインディ参戦の可能性に明快な答えを出した。自身のポッドキャスト番組「OFF TRACK WITH HINCH AND ROSSI」に出演したロッシは、まずは、角田をこう評価した。
「もしそうなったら(角田のインディ参戦)最高だ。彼はF1グリッドで“潜在的に一番面白い男”だと思うし、ここ6か月間にマックス(フェルスタッペン)のチームメイトとして起きた、どんなことにもかかわらず、彼は明らかにとても優れている。というのも、レーシング・ブルズにいた頃、角田はチームメイトをことごとく圧倒していたから。だから、とてもクールなこと(最高)になると思う」
 今季第3戦の日本GPからレッドブルに昇格した角田は、エースのフェルスタッペン仕様のマシンへの適応に苦労し、トップエンジニアがフェルスタッペンにかかりっきりで、満足なフォローを得られないまま、不本意な結果に終わった。最高位がアゼルバイジャンGPの6位で、レッドブル昇格後22戦中入賞は7回だけ。レッドブルは、レーシングブルズで表彰台にあがるなど存在感を示したルーキー、アイザック・ハジャーの昇格を決め、角田は古巣のレーシングブルズ復帰もかなわず、来季からはレッドブルのリザーブ兼テストドライバーへの降格となった。
 それでもロッシは、その才能を高く評価し、インディ参戦があれば、「最高だ」と歓迎した。F1のリザーブ兼テストドライバーが並行してインディなど他のカテゴリーに参戦する例は少なくない。
 だが一方でロッシは現実的な可能性についてこう言及した。
「彼はまだ(インディに)転向する準備は完全には整っていないと思う。まだ若いし、いずれどこかのタイミングで再びF1マシンに戻ってきても全然驚かないね」
 F1復帰に太鼓判を押し、角田のインディ参戦に「今はその時ではない」と反対したのだ。
 ロッシも2015年にマノーでF1に参戦していたが1年で追われ2016年からインディに参戦してデビューイヤーにインディ500を制したというレース歴を持つ。それだけに角田の才能と実力を評価した上で、こう発言し、角田の早期のF1復帰を予想したのだ。
 このロッシの発言を取り上げた米サイト「スポーツキーダ」によると、角田の来季の去就が話題になった際に、元F1ジャーナリストで今季はインディの解説を務めたウィル・バクストン氏が「アメリカに戻ってこいよ、ユウキ。インディカーに戻って、お前がテストで見せたように、毎週末めいっぱい楽しめよ」と、SNSで呼びかけるなど、インディ参戦の可能性が取りざたされた。その背景にあるのは、2024年11月の角田のインディ体験だ。

 

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