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最初にダウンを奪ったのはRENAだったが…(写真・RIZIN FF)
最初にダウンを奪ったのはRENAだったが…(写真・RIZIN FF)

“最強女子決定戦”に敗れたRENAは「(伊澤を)倒せるのは私しかいないと少しは証明できた」と再戦を要求し、締め落とした“絶対女王”伊澤星花は「もう一度戦っても勝つのは自分」

 総合格闘技イベント「RIZIN師走の超強者祭り」が、大晦日の12月31日にさいたまスーパーアリーナで行われ、女子スーパーアトム級(49kg以下)タイトルマッチで絶対女王・伊澤星花(28、Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)が“ツヨカワクイーン”RENA(34、SHOOTBOXING/シーザージム)に2回1分58秒に1本勝ちを収めた。因縁の2人がお互いにダウンを奪い合う激戦にどんな思いを交錯させたのか。

 先にRENAが左フックでダウンを奪うも

 

伊澤星花が締め落とす(写真・RIZIN FF)

 強烈な一撃が両者の明暗を分けた。
 タイトルマッチの開始を告げるゴングが鳴ってからわずか54秒。挑戦者のRENAが鋭い踏み込みから放った強烈な左フックが、絶対女王・伊澤の顔面にヒット。完璧なダウンを奪いながら、RENAは心の片隅にこんな思いを抱いていた。
「めちゃくちゃ効いているのがわかったし、このまま終わる、勝ったとちょっとだけ思った自分もいて。あと4発、5発と打ち込んでいれば勝てたんじゃないかと思うけど、相手の寝技を警戒していた部分もあっていけなかったのもあって」
 対照的にリングに転がされながらも、伊澤は逆に冷静だった。
「すごく効いちゃったんですけど、ダウンを奪われたからこそ目が覚めて、何をするべきかを冷静に判断できました。寝技で自分が下になったときの蹴り上げが意なので、それでちょっと距離を取りながら(回復するまでの)時間を稼いだ感じでした。でも本当にすごいパンチでした。今まで戦った選手の中では一番重たかった」
 寝た体勢の伊澤を、RENAが攻めあぐねる展開は2分近く続いた。その間にダメージを回復させた伊澤が立ち上がると立場も逆転。1回の終了間際にはリアネイキッドチョークを見舞い、RENAに苦悶の表情を浮かべさせたところでゴングが鳴った。
 しかし、2回に入ってもRENAとの打撃戦を巧みに避ける伊澤が終始優位に立ち続ける。すぐにテークダウンを奪うと、自身が得意とするグラウンドでの攻防の末に、1分58秒にギロチンチョークでタップアウトを奪った。
「RENA選手の首を抱えた段階で、これは決まると思っていました。あとはどこまで耐えるのかなと思いながら締めていました」
 開始早々のダウンを頭脳戦で挽回する会心の勝利。
 喜びを爆発させた伊澤は思い出したように、仰向けに倒れたままのRENAのもとへ駆け寄っている。
「ありがとうございました」
 真っ向勝負を感謝した伊澤へ、RENAも「私のほうこそありがとうございました」と返している。そのときの心境をRENAがこう振り返る。
「これはあくまでもスポーツなので、そこは気持ちよく終われました」
 しかし、心を通わせたのは一瞬だけだった。
 試合終了からしばらく経ってからの選手会見。対戦が決まって以来、舌戦を繰り広げてきたRENAへ、伊澤は苦笑しながらこんな言葉を残している。
「お互いに煽り合ってきた中でも、RENA選手はまだテレビカメラを意識しているというか、腹の底の部分をまだ見せてくれていない。もっと本心を露にして話し合ったときにどうなるのか。めちゃくちゃ仲良くなれるかもしれないし、めちゃくちゃ仲が悪くなって憎しみ合うかもしれませんね」

 

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