スノボ女子HP涙の銅メダル小野光希は高所恐怖症だった?!
ミラノ・コルティナ冬季五輪のスノーボード女子ハーフパイプ決勝が12日(日本時間13日)に行われ、小野光希(21、バートン)が悲願の銅メダルを獲得した。1回目で85.00点をマークした小野は表彰台圏内をキープ。最後の3本目で清水さら(16、TOKIOインカラミ)が84.00点に終わった瞬間に、前回北京冬季五輪3位の冨田せな(26、宇佐美SC)に続く銅メダル獲得が決まった。生来の高所恐怖症をさまざまな験担ぎで克服し、9位だった前回大会の悔しさを晴らした小野は「本当に重みを感じます」と手にしたメダルに涙した。
「フロントサイド1080」を決め、最高到達点3.5メートル
競技が終わる前から涙をこらえ切れなかった。
清水の得点が自身を上回れば小野の4位が、下回れば3位が決まる最後の3本目の滑走。今大会で世界を驚かせてきた16歳のスーパー高校生は、超大技フロントサイドダブルコーク1080を含めてフルメイク。しかし、モニターに掲示された得点は84.00点で、小野が1回目でマークした85.00点が1点上回った。
この瞬間、小野は両手で顔を覆いながら座り込んでしまった。涙が止まらなかった。9位に終わった前回北京大会の雪辱を果たす銅メダル。表彰式で首からかけられた銅色のメダルをうれしそうに、そして愛おしそうに見つめた小野は、フラッシュインタビューの第一声に思いの丈を凝縮させた。
「本当に重いというか、これまでの4年間の積み重ねてきたことが報われて、それがギュッと詰まったもので本当に重みを感じています」
3本の滑走のうちのベストスコアで争われる決勝。出場した4人全員が決勝に進んだ日本勢の中で、予選を11位で通過した小野はトップとなる2番手で出走。フロントサイド1080などの大技を含めて、最高到達点は3.5メートルで、素晴らしいスピン、ルーティーン構成を披露し、いきなり85.00点の高得点を叩き出した。
その後は1本目のラストに登場した平昌、北京両大会の金メダリスト、クロエ・キム(25、米国)がトップに浮上。さらに3本目の7番手で登場したチェ・ガオン(17、韓国)が唯一の90点台を叩き出してトップを奪った。しかもチェ・ガオンは1本目で激しく転倒。一時は棄権を検討するほどのダメージから執念で回復を遂げていた。
小野自身は2本目、3本目とフルメイクできなかった。ただ、小野だけではない。雪がどんどん強く降る悪条件下で、それでも決勝に進んだ12人が一発逆転を狙って積極果敢に攻める。3本目だけで実に9人が失敗する死闘が繰り広げられた中で、表彰台をキープし続けた小野は時間の経過とともに万感の思いを募らせた。
「私は出走順が早かったので3位からずっと待つ時間が長くて。すごく待ったんですけど、だんだんと実感が湧いてきて、率直によかったなと思います」
埼玉県で生まれ育った小野は、幼稚園の段階で将来の夢としてスノーボードの五輪選手をあげ、小学校の卒業アルバムでは夢を目標へと変えていた。14歳と15歳で世界ジュニア選手権で優勝した小野だったが、17歳で臨んだ前回北京冬季五輪では予選を2位で通過しながら、決勝では大技に失敗して9位に終わった。
「これが今の自分の実力なのでしっかりと受け入れて、また4年後に頑張りたい」

