• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 今日から開幕!8連勝中の岡田阪神は交流戦で“アレ”を勝ち取れるのか…解消しつつある“セパ格差”はどうなる?!
ここ10年のセパ交流戦成績。2年連続でセが雪辱しているがソフトバンクの圧倒的な強さが目立つ
ここ10年のセパ交流戦成績。2年連続でセが雪辱しているがソフトバンクの圧倒的な強さが目立つ

今日から開幕!8連勝中の岡田阪神は交流戦で“アレ”を勝ち取れるのか…解消しつつある“セパ格差”はどうなる?!

 ロッテが首位をキープしている理由は、阪神に次ぐ12球団で2位の2.68の防御率を誇る投手陣の安定感だ。
 復活した種市、西野、小島の3枚に28日のソフトバンク戦で復帰してきた佐々木が加わる。その佐々木は6月4日の甲子園での阪神戦に登板予定だ。
「安定した先発陣に佐々木が加わることが大きい。課題は得点力だが巨人から移籍してきてセの野球を知るポランコの調子が上向きなのが好材料」と池田氏。
 オリックスも交流戦開幕の広島戦に先発する山本の復帰がプラス材料だ。
「山下が出てくるなど先発に厚みが増し、打線は、若手を積極的に使い、チーム打率、得点共にリーグトップで連覇した地力があるが、まだ投打が噛み合っていない。山本の復帰が起爆剤だし、交流戦で何かのきっかけをつかめば、好転する可能性のあるチーム」
 ここ10年で交流戦優勝が5度もあるソフトバンクは、モイネローメヒアの「12球団で一番の安定感」(池田氏)の勝利方程式を持つのが強みで、5月14日に今季初登板した甲斐野が“7回の男”として復調してきた。
「問題は打線。外国人が戦力となっておらず、日ハムからFAで移籍してきた近藤の数字もまだ物足りない。WBC後遺症と大型契約のプレッシャーかもしれないが、彼の復調がポイント。また怪我をしていたWBC組の牧原が戻ってくるのも追い風だ」
 池田氏は左太ももの怪我から27日に復帰してきた牧原のバットとここまで打率.234、5本、23打点の近藤が上昇気流に入ることが交流戦Vの条件と指摘。また「大竹、加治屋という阪神で活躍しているソフトバンク出身の2人が古巣へどう恩返しするかも楽しみ」と付け加えた。現役ドラフトで阪神に移籍した大竹は無傷の6連勝中。ローテー通りに進めば6月17日の甲子園でのソフトバンク戦で大竹が先発予定だ。
 池田氏はダークホースは新庄監督が率いる日ハムだと見ている。まだ借金6だが4位まで浮上してきた。
「2年連続の最下位に終わるのかと不安視されていたが、ゲームを作る上沢、加藤、伊藤、鈴木の4本柱がしっかりとしているのでジワジワと4位まで浮上してきた。オリックスから移籍した捕手の伏見の存在が大きい。万波、野村に象徴されるように新庄監督が我慢して使ってきた若手が確実に成長している。阪神から現役ドラフトで獲得した江越の守備力も光るし、ここ一番での意外性のある一打も面白い。それと新庄監督が目立っていないことも浮上理由の一つだろう。奇抜な采配もない」
 また爆発力を秘めた横浜DeNAも怖い。ハマスタで14勝4敗1分け、チーム打率.283の絶対的な強さを誇る。ホームに腰を落ち着かせて日ハム、ロッテと戦う6月13日からの6連戦で「最後に大まくりを見せる可能性もあるかも」と池田氏。ここ3試合失点が目立つエースの今永が交流戦初戦となる敵地での楽天戦に先発予定だ。
 交流戦の結果はペナントレースの行方を左右する。リーグ戦では3チームが勝てば3チームが負けるのでゲーム差は大きく開かないが、交流戦では同一リーグの他チームが同時に敗戦する場合があり、一気に抜け出す可能性がある。この10年の成績を見ても優勝チームのうち6チームがリーグ優勝を果たしている。
 開幕カードは日ハム―ヤクルト、楽天ー横浜DeNA、西武ー阪神、ロッテー巨人、オリックス―広島、ソフトバンク―中日だ。
(文責・RONSPO編集部)

関連記事一覧