なでしこJ準々決勝相手は過去5勝6敗3分のスウェーデン…V3狙った米国敗退は“追い風”か…米ESPNは日本を優勝候補筆頭に

なでしこは、ノルウェー代表との決勝トーナメント1回戦から、中5日があり、同じニュージーランド国内で戦える。対するスウェーデンは、中4日となり、しかも、強豪米国と120分間の激闘を戦い、神経をすり減らすPK戦もサドンデスまで経験した。さらにオークランドまでは、約3時間半の空路移動を要し、両国間には2時間の時差も存在する
　条件的にはなでしこへの追い風が吹いている。米ESPNなどが「今大会の優勝候補の一角として、その地位はますます高まった」と報じるなど、周囲から向けられる視線も急変してきた。しかし、一発勝負は何が起こっても不思議ではない。米国を撃破した勢いのままスウェーデンが波に乗る可能性もある。
　なでしこにとっては、フィジカルに長けるノルウェーに3－1で快勝した戦い方が参考になるだろう。スウェーデンも左右からのクロスを多用するだけに、簡単にボールを上げさせない守備が、まずポイントになる。その上でスウェーデンの粘り強い守備を崩すために、相手の出方を見極めながら、ボールポゼッションやカウンターなどを状況に応じて繰り出していかねばならない。
　波乱の続く今大会で、女子W杯で優勝経験を持つ米国、ノルウェー、ドイツ、日本のうち、ベスト8に勝ち残ったのは日本だけ。絶対王朝を築いてきた米国までもが敗退した真冬の南半球でのサバイバルマッチを生き残るためには、その実績もプラス材料になる。