• HOME
  • 記事
  • 野球
  • ノムさん“右腕”元ヤクルト編成部長がドラフト成否を独自採点…「成功したトップ4は広島、オリ、西武、日ハム、賛否わかれる巨人は楽天、ロッテと“最下位評価”。阪神は戦略勝利で横浜DeNAは個性型」
セ・リーグの全ドラフト指名選手(支配下)
セ・リーグの全ドラフト指名選手(支配下)

ノムさん“右腕”元ヤクルト編成部長がドラフト成否を独自採点…「成功したトップ4は広島、オリ、西武、日ハム、賛否わかれる巨人は楽天、ロッテと“最下位評価”。阪神は戦略勝利で横浜DeNAは個性型」

 プロ野球のドラフト会議が26日に行われ、支配下で72人、育成で50人の計122人が指名を受けた。事前公表は4球団だったが、蓋をあけてみると、青学大の常廣羽也斗に広島、楽天、国学院大の武内夏暉に西武、ソフトバンク、ヤクルト、ENEOSの度会隆輝に中日、横浜DeNA、ロッテ、中央大の西舘勇陽に巨人、日ハムが重複し、さらに外れ、外れ外れでも抽選が連発するドラマチックなドラフトとなった。ドラフトの成否の答えは、5年後、10年後に出るものだが、ヤクルトで編成部長、阪神でもスカウトを務め、ヤクルト、阪神、楽天ではコーチとして故・野村克也氏を支えた”元参謀”として知られる松井優典氏に独自視点で各球団のドラフト採点をしてもらった。

 

パ・リーグのドラフト全指名選手(支配下)

 独立リーグから史上最多の23人指名

 抽選が連発する“ドラマ多きドラフト”になった。1位入札では、西武の松井監督、広島の新井監督、横浜DeNAの三浦監督、巨人の阿部新監督が笑ったが、外れ1位でも大阪桐蔭の左腕の前田悠伍に3球団が重複しソフトバンク、亜大の草加勝も中日とロッテが争い中日。さらに外れ外れで東洋大の158km左腕の細野晴希を巡って日ハムとロッテが激突し、日ハムが指名権を得た。また独立リーグから支配下で6人、育成で17人という過去最多の23人が指名されたのも特徴的だった。
 ヤクルトの編成部長として2014年、2015年のドラフトの指揮を執った松井氏は、「度会に3球団が競合したこと、前田に外れで3球団が重複したことは意外だったが、大学生投手が豊作で、外れでも確保できると考えたゆえ抽選が増えたと思う。評価の高かった選手は順当に上位で消え、各球団は納得のいくドラフトになったのではないか。独立リーグの選手が多かったことには驚いたが、育成システムが確立されていることに加えプロの2、3軍との交流戦が増え、スカウトが力量を見定めやすくなったのが理由の一つだと考える」と総括した。
 その中で松井氏が「成功グループ」として採点したのが、オリックス、広島、西武、日ハムの4球団だ。オリックス、広島、西武を90点。日ハムを85点とした。
 松井氏が「球団の意図を感じる」と評価したのはオリックスだ。
「リーグ3連覇しているチームの余裕を感じた。1位で大型ショートの横山(上田西高)を1本釣りし、2位は河内(聖カタリナ高)、3位は東松(享栄)という素材型の投手。4位で捕手の堀(報徳学園)と上位を高校生で固め下位で社会人の投手を3人指名した。彼らは即戦力。ここ数年オリックスが成功しているパターン。短長期のバランスも良かった」
 同じ90点でも広島の採点は、即戦力の補強成功を評価したもの。広島は楽天との競合で青学大の常廣を引き当て、新井監督が「よし!」と大声をあげた。
「広島は豊作の大学生投手の中でもナンバーワンと言っていい常廣を引き当てたのがホームラン。まだ線は細いがストレートの質は高くフォークはプロでも通用する。1年間、体力が持つかが心配だが、うまく使えば2桁は勝てる。2位の左腕の高(大商大)も腕が長く角度のあるストレートに威力がある。3位の滝田は無名の星槎道都大出身だが、打者がタイミングの取りづらい左腕で、チームの強化ポイントを埋めた。4位で長打力のある仲田(沖縄尚学高)を獲得して将来枠も確保した」
 西武も1位指名を公表していた安定度抜群の左腕の武内を引き当て、2位でも関西ナンバーワン投手と評判だった大商大の154キロ右腕、上田大河の指名に成功した。
「西武は大学生投手のうちトップクラスにある2人の獲得に成功したのだから、それだけで成功だろう。2人のローテ―投手を補強できたと言っていい。杉山(横浜高)、成田(弘前工)と高校生の投手も指名し長期を見据え、6位の村田(皇學館大)は西武らしい1m91,111㎏の大型内野手。独自色も出した」
「成功グループ」の4位採点が日ハムだ。

 

関連記事一覧