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モンスターが4年ぶりに米ラスベガスに上陸(写真提供・大橋ジム)
モンスターが4年ぶりに米ラスベガスに上陸(写真提供・大橋ジム)

米上陸の井上尚弥が「弱い相手とばかり戦っている」の声にトップランク社長が「不当な批判だ」と大反論…「彼が逃げているなんてデタラメ。ロマチェンコのように誰からも引かない」

さらに同社長は、「彼(井上)は最もアクティブなチャンピオンで、1年に平均3試合以上戦っている。パウンド・フォー・パウンドでそれに匹敵する選手を教えてくれ!」と、井上が、2025年には年間4試合に挑むなど、コンスタントに試合を消化していることをアピールした。リング誌の現在のパウンド・フォー・パウンド1位のヘビー級3団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)は、昨年タイソン・フューリー(英国)と2試合を戦っただけだ。
 また9月に日本で対戦する予定のアフマダリエフに代表されるように「井上はオレから逃げている」と発言するファイターも後を絶たない。
 同社長はその問題についても触れた。
「みんなおしゃべりが好きで『彼はオレを避けている、オレを避けている』と叫んでるが、それはすべてデタラメだ。彼らは『もっとファイトマネーが欲しい』と言っているだけ。しかも、彼らはもっと後に戦いたいのだ。それは公平ではないし、井上がそれで訴えられるべきではない。彼は戦っている。そして彼はみんなをノックアウトしているんだ」
 同社長は井上がバンタム級王者時代に眼窩底骨折を負わされたノニト・ドネア(フィリピン)と再戦し、2ラウンドにTKOしたことを例に出して「彼は本物の男だ」と賞賛した。井上は、カルデナス戦をクリアすると、9月にアフマダリエフ戦、12月にサウジアラビアで1階級上のボールへ挑戦、来年4月には東京ドームで中谷と対戦というビッグマッチを立て続けに控えている。
 また同社長は今回の米再上陸の意義をこう説明した。
「井上が米国に戻ってきたことは本当に重要なことだ。なぜなら彼は(米国から)離れて戦っている間にパウンド・フォー・パウンド王者として頭角を現し、みんなを壊滅させたからだ。彼のスピードとパワーは見ていて最もエキサイティングなファイターの一人。彼と彼のチームは、アメリカでの活躍とブランド拡大の重要性を理解している」
 井上も、この日の囲み取材で、ニューヨークのマジソンスクエアガーデンのリングに立ちたいとも明かしている。
「この先の残りのキャリアを含めて(米国で試合をすることが)重要になってくる。この先、アメリカでもっと試合をしたい。自分の力を見せていきたい」
 注目を集める中でモンスターはラスベガスの“新聖地”T-モバイルアリーナのリングでどんなインパクトを残すのだろうか。

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