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角田裕毅のレッドブルでの成功をピエール・ガスリー(右)が約束(写真は2023年・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅のレッドブルでの成功をピエール・ガスリー(右)が約束(写真は2023年・Getty Images / Red Bull Content Pool)

角田裕毅とクラッシュしたガスリーがレッドブルでの失敗談を伝えていた!「時間が経てば彼が非常に強いドライバーだとわかる」

 同記事ではVisa Cash Appレーシングブルズの代表のローラン・メキース氏のコメントも紹介している。メキース氏もガスリーと同じく角田の成功に太鼓判を押した。
「彼は準備ができている。私たちは、過去に何度もこのような(なぜ昇格できないかの)疑問を抱いていた。昨年の裕毅は、これまでのシーズンに比べて信じられないほどの進歩を遂げたと、繰り返してきたんだ。ドライバーは、成熟度、つまり冷静さや分析力からしか成長しないと思われがちだが、裕毅の場合、あらゆる方向に一歩を踏み出しているのを見てきた。彼が落ち着き、成熟し、技術的なフィードバックを大幅に改善しているのを見てきた。過去12ヶ月間で本当に信じられないほどの進歩を遂げ、それがより速いスピードに変換されている。彼が車に乗り込んだとき自然にスピードがすぐに速くなるんだ」
 ただ適応が難しいことで知られるRB21を乗りこなすのは簡単ではない。チームとしてはエースのフェスタッペンを最優先にマシンを調整しているからなおさらだろう。
 同記事では、ホーナー代表が英メディア「スカイスポーツ」に「我々は(フェルスタッペンと角田には)異なるセットアップを提供しなければならない」と語ったことを取り上げている。
 ホーナー代表は「角田のドライビングスタイルがフェルスタッペンの活躍をサポートすることになるのか?」の質問に対して「マックス(フェルスタッペン)のマシンからラップタイムを引き出す能力はユニークだ。マックスのようにそれを実行できるドライバーは他に見たことがない」と答えこう続けた。
「だから誰が(フェルスタッペンの)パートナードライバーになるにせよ、予測可能なフィーリングを与えるためにより落ち着いたマシンを提供する必要がある。それは、必ずしも最速の車ではないが、(2台目に乗る)ドライバーにとってもより自信を持てる車であることは間違いない」
 フェルスタッペンとセットアップの違うマシンに角田がどう対応するのか。
 角田は、サウジアラビアGP後、チームの本拠地のある英国ミルトンキーンズで、2年前に伝説を作ったRB19でのTPC(旧型車)テストに参加した。同マシンはRB21と同じグラウンドエフェクトカーで、エンジニアたちとのセットアップ作業を通じて、適応能力をアップさせようという狙いがある。
 オランダの専門サイト「GPブログ」によると角田は「この車はサーキットごとに挙動が違うから、予測をするのはとても難しい。常に新しい課題に直面するんだ。マックスのことをよく理解している人やエンジニアたちには、これまでのグランプリでの経験がある。だがそれを(僕に)伝えられるわけではない。なぜなら僕が具体的にクルマの中でどう感じられるかを完全に理解しているわけではないからだ。だからそういうことは時間をかけて積み上げていくしかない」とコメントしている。注目の昇格第4戦となるマイアミGPは2日(日本時間3日)に開幕する。

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