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開幕したマイアミGPで角田裕毅はまさかのSQ1で敗退(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
開幕したマイアミGPで角田裕毅はまさかのSQ1で敗退(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「コミュ不足。チーム内で混乱」なぜレッドブル角田裕毅はマイアミGPでまさかのSQ1敗退を喫してしまったのか?

 レーシングブルズ時代を含めて、角田が予選1回目で敗退するのは今シーズン6戦目で初めて。英国のスポーツ専門局の『sky sports』も「レッドブルはお互いにつまずいた」と、チーム内に連携不足があったと指摘した。
「リプレイでは2台のレッドブルマシンが最終コーナーにいて、フェルスタッペンが角田の前にいる様子が映っている。角田はペースを落とし、フェルスタッペンとのギャップを作ろうとした。一方でオランダ人はとにかくピットインしたが、最終的にツノダが最後のフライングラップに間に合わなかった。『sky sports』のF1解説者を務める、元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは『これはあまりにも痛い』と指摘し、さらに『彼はただそこに留まり、マックスがスロットルを踏んでピットに駆け込むのを待っていた』とフェルスタッペンに遠慮する必要はなかったとつけ加えた」
 スプリント予選に先駆けて行われたフリー走行1回目(FP1)で、角田は1分28秒155で全体の8位につけていた。スプリント予選ではタイムを落とし、最終的には18番手に後退して3日(日本時間4日)のスプリント決勝を迎える。
オランダのモータースポーツ専門メディア『RacingNews365』も「マックス・フェルスタッペンが不運な役割を果たす」と角田のSQ1敗退を伝えた。
「チームメイトを巻き込んだ混乱の末に、ツノダはスプリントのSQ1で脱落した。残り時間が数秒となった段階で17位だったツノダは、SQ2へ進ためにタイムを稼ぐ必要があった。しかし、最終コーナーでフェルスタッペンがワイドに引っ張ったため、角田はワールドチャンピオンが何をするのかわからずに躊躇した。ツノダは最終的にフェルスタッペンのマシンをパスしたが、チェッカーフラッグに約1秒及ばなかった」
 英国のF1専門メディアの『F1 OVERSTEER』は、フェルスタッペン絡んだ不運とは別の視点から角田のSQ1敗退を報じている。
「ツノダは12分間のSQ1セッションで、オープニングラップの最終コーナーでミスを犯してしまった。そのため彼は降格圏に残り、義務づけられたミディアムコンパウンドでの最後のアタックに臨まざるを得なくなった。さらにピットレーンを出発するのが遅く、アウトラップするためには交通量があまりにも多すぎた。レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコはツノダに予選内容の改善を要求している。金曜日の結果は、重鎮の懸念をさらに強めることになるだろう」
 同メディアはSQ1の最初のアタックで、FP1の1分28秒155を上回るタイムを出しておくべきだったと暗に批判している。スプリント決勝に続いて、本戦の公式予選も行われる2日目へ。角田に大きなプレッシャーがかかってきた。

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